2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 貧困

 本校は、「愛と奉仕の精神」を建学の精神として、ESDを他者を幸せにする活動と捉え、ESDの実践を通して自立した女性として社会へ貢献する力の育成を目標とした。具体的には、奉仕活動、環境活動を柱に、①多方面にわたるボランティア活動、②ウォーカソン、③環境教育に係わる活動を行った。

① 多方面にわたるボランティア活動

 本校では、奉仕活動の基礎として中学1年生からボランティア基礎講座を実施している。1年生後期から、社会福祉施設へ訪問するボランティア活動を実践する。さらに、中学校2年生から高校2年生の生徒は、学年や部活動、有志によって近隣の異なる社会福祉施設へ訪問して利用者と交流する機会が設けられている。活動内容は、訪問者と一緒に行うゲームや合唱や演奏の披露を行うなど学年や訪問団体によってその特色を生かした活動を実施している。

 また、小学生を対象とした生徒による英語出前授業やあしなが学生募金やHNK歳末助け合い募金のような募金活動、高校2,3年生向けの大阪西成区の釜ヶ崎体験学習による炊出しボランティアなど多方面にわたるボランティア活動の計画や斡旋、生徒の指導を行っている。

② ウォーカソン

 ウォーカソンは「ウォーク」と「マラソン」をかけ合わせた言葉である。ウォーカソンには、生徒・教員・保護者・民間企業の希望者が参加しており、10 kmを歩き切ることによって事前に承認をもらったスポンサーから募金をいただく仕組みである。募金はシエラネオネや東日本大震災に被災した釜石市、フィリピンの教育の行き届かない地域に送り届けている。釜石市やフィリピンには夏季休業中に生徒から有志を募り直接支援金を手渡す活動も行っており、相手の見える支援を実践している。さらに、その活動を全校生徒にフィードバックするための全校集会も行い、次年度の生徒に向けてウォーカソンの実践意義を伝え合う良い循環を作ることができている。

③ 環境教育に係わる学習

 環境教育に関わる活動として、環境美化活動を実践している。環境美化活動は、自治会と協力して近隣公園の花壇を整備する活動や本校の花壇を有志によって整備維持する活動がある。また、冬季にはロータリークラブと協働で校内外の清掃活動を行っている。

来年度の活動計画

6月  緑化活動(環境美化活動)
    →周辺自治会住民と共に、近隣公園の花植えを行う。

8月  フィリピン研修
    →フィリピンの姉妹校訪問を行い、最貧困地区の学校を訪問、交流、募金
    を届ける。

    釜石ボランティア(東日本被災地域支援ボランティア)

    →被災地域のボランティア活動を行う。

10月 ウォーカソン

    →学園会による全校生徒による募金活動を行う。

12月 NHK歳末たすけあい募金

    →周辺の駅や百貨店前などで街頭募金活動を行う。

2月  心ぽかぽか大作戦

    →ロータリークラブと共同で学校周辺の清掃活動を行う。

3月  釜ヶ崎ボランティア

    →大阪市西成区の釜ヶ崎地区(あいりん地区)へ滞在し、炊き出し支援や夜回り活動を行う。

通年  ゴミ分別とリサイクル活動

    →ペットボトルキャップを回収し、回収団体へ送付し、就労支援活動を行
     う。