2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, ジオパーク
本校は,「ふるさとを愛し,持続的に発展する社会を担う児童の育成」を学校教育目標として掲げており,ESDの実践を通して子どもたちのコミュニケーション力や発信力の育成や地域活動に積極的に参加することによる心の育成を目標としている。
低学年では生活科,中学年,高学年では総合的な学習の時間を柱にして①環境や自然に係わる取組,②ふるさとや文化に係わる取組,③人とのつながりに係わる取組を中心に行った。
①環境に係わる取組
低学年では,一年を通して変化する荒土町の自然(生き物,植物)について触れ合う活動を行った。その中の一環で,5月に地域の漁協の方と連携して,稚鮎の放流を行っている。地域を流れる川にも命がある生き物がおり,それらを大切にしなければいけないと考えるきっかけになっている。
中学年では,地域を流れる皿川の生き物調査と川の清掃を行った。生き物調査では,講師を招き,川に生きる生物を教えていただいた。きれいな川にしか生息しない生き物も見られ,子どもたちが地域の環境保全を積極的に行いたいという意欲につながっていた。
高学年では,理科の大地のつくりの学習にあわせ,勝山市のジオパークまちづくり課の方を招き,恐竜が多く発掘される手取群層の説明をしていただいた。子どもたちにとって恐竜博物館は身近なところではあるが,実際に地層を見る機会はほとんどないので本物を見るいい体験となっていた。
②ふるさとや文化に係わる取組
1年生から3年生では,町探検を行い,自分たちが住む荒土町や勝山市のよさをたくさん発見することができた。
4年生では,地域のふるさとづくり協議会の方に協力していただき,炭づくりを行った。炭づくりでいらなくなった部分(炭のあし)を使って飾り付けをして,地域の文化祭で炭の活用法として紹介した。
5年生では,米作りを行った。田植え,稲刈り体験や自分たちが育てた米のネーミングや販売活動をした。これらの活動を通して米作りの苦労や販売の工夫について学ぶことができた。
6年生では,地域で作られている炭をもっと多くの人に広めるために,炭石けん作りを行った。広報課,予算課,開発課,デザイン課に分かれ,炭石けんの販売に向けて子どもたちが中心となって活動を進めることができた。
③人とのつながりに係わる取組
3年生では地域のふれあいサロンに参加し,お年寄りと交流を行った。新聞記事を使ったお年寄りとの交流では,子どもたちにとって新たに発見があったり,お年寄りからアドバイスをもらったりとても有意義な時間となっていた。
4年生では,目の見えない方を講師に招き,お話をしていただいた。また,点字学習についても行い,目が見えない人についての理解を深めた。
5,6年生では,地域の朝市や文化祭,年の市などにおいての販売活動を通して,地域の人とのつながりを持つことができた。はがき新聞を使って,自分たちの活動を地域に広めることもできた。
来年度の活動計画
来年度も引き続き,①環境や自然に係わる取組,②ふるさとや文化に係わる取組,③人とのつながりに係わる取組を中心に活動を進めていく予定である。
その中でも特に,低学年では,①自然に係わる活動,3年生は,③人とのつながりの活動を重点的に行う。また,4年生から6年生では②ふるさとに係わる活動を重点的に行う。
本校で例年行っている稚鮎の放流,ふれあいサロン,炭焼き体験,米作り体験と関連させながら,活動の充実を図りたい。