2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 健康, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

 本校のユネスコスクールとしてのESD活動は、本校が教育目標に掲げる「高い知性」 「豊かな人間性」 「健康な心身」 「郷土愛と国際性」を実現する上で、重要な役割を果たしている。
その中でも本校は、①「国際理解」と②「自国文化理解」に特に焦点を当てるとともに、③「食料」、④「郷土」、⑤「共生社会」、また⑥「その他」の学習活動に取り組んでいる。

①「国際理解」に係わる活動の例
・イングリッシュキャンプ(2回生、7月)…1泊2日の間英語だけを使って生活しながら、自己表現や異文化理解の能力を高めている。
・語学研修(3回生、12月)…福島県ブリティッシュヒルズにて2泊3日の英語漬けの環境の中、より高いレベルの英語でのコミュニケーション能力を育む。
・海外見学旅行(5回生、12月)…アメリカのワシントン州とカナダのバンクーバーを訪れ、現地の大学生とのディスカッション、ホームステイ、現地高校訪問などを通して、異文化理解と国際的なコミュニケーション能力を高める。

②「自国文化理解」に係わる学習活動の例
・英語で日本紹介(3回生)…海外の人に伝えたい日本文化の様々な側面について調べ、英語で発表する。
・海外見学旅行(5回生、12月)…アメリカ・ワシントン州の高校を訪れ、日本文化について英語で紹介し、日本に由来する楽しい活動を現地生徒と行う。

③「食料」に係わる学習活動の例
・課題研究(4回生、5回生、通年)…「世界の食糧問題」をテーマに、各班で設定した課題について調査や分析などを行い、成果を発表する。

④「郷土」に係わる学習活動の例
・地域ウォッチング(1回生、8月~10月)…自分たちが住む登別について町の特徴や魅力を調べ、他の人に分かりやすく発表する。
・登別温泉英語ガイド(1~6回生有志生徒、5~10月)・・・登別温泉を訪問する外国人観光客に対して英語を使って写真撮影やガイドを行う。

⑤「共生社会」に係わる活動の例
・異年齢交流活動(全校、通年)…中高一貫校の特徴を生かし、文化祭や体育祭をはじめとして、異年齢での交流や協力することの意義を学ぶ。
・地元の社会福祉協議会と連携した活動(全校、通年)…生徒会を中心に、募金活動やペットボトルキャップ回収、書き損じハガキ回収などを行う。

⑥その他
・文化祭ユネスコ展示(全校、7月)…毎年の文化祭で教室2つを使った展示スペースにて、世界の諸問題に関する展示物を作成・展示する。また募金や物品販売等の収益金を東日本大震災子ども支援基金や海外での食料支援を行うNGOに寄付する。
・SDGsについての学習(3回生、12~3月)…SDGsの17の目標の意義について学んだ後、各班が選んだ課題と解決方法について調査・分析を行い、発表する。

来年度の活動計画

1.校内の取組内容の再編成・・・5年間のSGH事業として行ってきた各種の取組を、実施の意義、予算面での継続可能性などの観点から検討し、ユネスコスクールまたはESD活動という枠組で再編成する。

2. ESDカレンダーの整理・・・これまでの本校のESDカレンダーでの活動領域の分類の仕方は、「国際理解」 「自国文化理解」 「食糧」 「郷土」 「共生社会」 「環境」 「教育」 「民主主義」の8つだったが、今後はSDGsを意識したまとめ方を検討したい。

3. SDGsを意識した取り組み内容の拡大・・・より多くのSDGsの分野に取り組めるよう、既存の取組の見直しや活動領域の再分類、また新たな取組の実施の可能性について模索したい。