2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

平和, 人権

 広島市では長年に渡って平和教育に取り組んできているが,戦後73年を迎ええ戦争の記憶も風化しつつあり平和教育も形骸化しつつあることが危惧される。そこで,本校では,「持続可能な社会づくりのために,平和の担い手となる子どもを育てる」ことを学校理念として,児童が自ら世界恒久平和の実現に貢献しようとする意欲と態度を育みたいと考えた。

PEACE ORIZURU SCOOL(4月6日)

 2020東京オリンピック・パラリンピック参画プログラム「PEACE CHIZURU」の公開授業を6年生を対象に行った。オリンピック休戦の取組や,アジア・アフリカなどの紛争地の子ども達の暮らしの様子を知り,平和の願いを込めて,一緒に折り鶴を折った。オリンピック休戦の意味を知り世界の平和を考えることをめあてに,平和学習を深めることができた。

②のぼり平和ウォーク(1025日)

学区に残っている被爆建物・文化遺構を全校児童で巡ってフィールドワークを行う。(ESD:いのち)

〇 「のぼり平和ウォークデー」を設定し,縦割り班で12か所の平和・文化遺構を巡り,地域の歴史や被爆・復興の様子を知る。

〇 6年生が総合的な学習の時間において幟町に残る平和・文化遺構について調べ学習をし,下学年に伝えるための資料を作成する。全校児童が, 縦割り班に別れ、町内をフィールドワークし,下学年に調べたことを伝え継承する。

③もう一つの被爆地長崎市・山里小学校との交流(116日)

本校6年生児童の修学旅行において、長崎市立山里小学校6年生と交流し平和へのメッセージを共に考え発信する。(ESD:いのち)

〇 5・6年生児童が,長崎市立山里小学校の吉本研二校長先生から,長崎県で行われている平和教育の取組についての講話を聞き,長崎と広島の共通点や相違点を知り視野を広げる。

〇 事前学習として,長崎市の被爆の実態や山里小学校について調べ新聞にまとめる。

〇 両校でビデオレターを交換し,お互いの学校紹介や,平和ウォークを行うグループの自己紹介を行う

〇 6年生児童94名が修学旅行で長崎市立山里小学校を訪問し,同校6年生と交流する。山里小学校から「あのこ」 幟町小学校から「折鶴のとぶ日」の歌の交流を行う。その後、山里小学校6年生児童と,グループ(8名程度)に分かれ平和ウォークを行う。山里小学校児童から,グループごとに平和・文化遺構の説明を受ける。

来年度の活動計画

〇 広島市平和プログラムを基軸に年間計画をより充実させ,本年度の取組を更に確かなものにしていく。

〇 全学年のカリキュラムに系統性を持たせ,下学年だけではなく,他校に向けて発信できる6年生を育てる。

〇 本年度開室した,戦前・戦後の資料や,本校の卒業生で,原爆の子の像のモデルである佐々木禎子さんの資料を「のぼり平和資料室」を,児童自身の学習の場として充実させるとともに,児童自身が作っていく平和資料室にしていく。

〇 長崎市山里小学校との交流を更に深め,来年度は山里小学校児童に広島市の被爆実態や平和学習の取組を知ってもらえるよう,広島での交流も推進する。