2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 国際理解, 福祉, 世界遺産・地域の文化財等, 健康
本校は、『共に生きる~「かかわり合いながら学ぶ」問題解決の学習を通して~』を主要テーマとして持続発展教育の実践に取り組んだ。
3年生は地域に残る伝統行事や食文化について体験したり、地域の方々のお話を聞いたりして、これまで伝えてきた人々の思いや努力を知り、これからも残していくためにどうしていけば良いかを考えた。「若宮の獅子舞」の学習では、校区にある獅子舞保存会の方を招いて、途絶えてしまった獅子舞を復活させた理由等を直接聞くことができた。また、「お茶文化と和菓子」の学習では、お茶会や和菓子作り体験を通して学習課題をもち、資料を用いて調べる活動を通して、お茶や和菓子に込められた人々の思いや願いに気づくことができた。
4年生は、「人にやさしく」というテーマで、地域の保育園の園児、老人ホームのお年寄りとの交流を行った。子ども達は、事前に施設の方から話を聞いたり、見学に行ったりして、利用している方の過ごし方を知った。交流では、事前に知り得た情報を生かして、声の大きさ・速さ等の工夫をして行うことができていた。「地域にやさしく」というテーマでは、金沢ふるさと学習として金沢の伝統工芸にふれた。実際に加賀友禅体験を行うことで、伝統工芸に興味をもち、伝統を守り続けることの大変さと大切さを感じることができた。
5年生は、「犀川マスター」になろう」というテーマで、身の回りの環境との関わりを学ぶ学習をした。若宮大橋付近に出かけ、金沢市環境政策課の方のご指導を受けながら、水生生物調査を行った。生き物、地形、石などの様子を観察したり、水生生物を捕獲したりし、水質階級の判定表をもとに、犀川中流の水はきれいだということを知った。この体験から、犀川についてもっと知りたいと感じたことをテーマに、グループで調べ活動を行った。インターネット、図書館の本、家族や友達へのインタビュー、パックテスト、現地調査など多様な調査方法で調べ、自分たち何ができるかを学習交流会で学年の友達に提案した。金沢に生きる一人として、犀川の環境について考え、学びを深めることにつながった。
6年生は、「世界の生活や文化を学ぶ」というテーマで、金沢の姉妹都市がある国について学んだ。国際交流員の方に自国を紹介してもらうと、児童は日本との生活や文化の違いに驚き、世界の国々について興味をもった。そこで、興味がある国について調べ、新聞やパネルにまとめ、発表した。これから社会に出て行く児童にとって郷土について知り、世界に目を向けるよい機会となった。
来年度の活動計画
予定として、来年度も学校テーマを「共に生きる」と設定し、人・物・こととの関わりの中から課題を見つけ、よりよく問題を解決する資質や能力を育てる。
3年生は、テーマを「のこしたいもの、つたえたいもの」とし、地域に残る伝統行事や食文化について、活動を体験したり、地域の方々のお話を聞いたりして、これまで伝えてきた人々の思いや努力を知り、これからも残していくためにどうしていけばよいかを考えることをねらいとする。
4年生は、テーマを「人にやさしく」とし、保育園や老人ホームでの見学や交流・体験活動を通して、園児たちやお年寄りとの関わり方を考えることや、金沢の偉人や伝統工芸について、見たり体験したりすることを通して、より地域に愛着をもつことをねらいとする。
5年生は、テーマを「〇〇マスターになろう」とし、校区を流れる犀川に生息する生物・植物の観察を通して、川の環境と自分たちの生活との関わりについて理解し、よりよい生活について考えることをねらいとする。
6年生は、テーマを「金沢発世界行」とし、金沢の名所や伝統芸能、伝統工芸などについて調べる活動を通して、金沢の町のよさを知ると共に、歴史を大切にするまちづくりの考え方を理解する。また、国際交流員との交流や外国について調べる活動を通して、他国の生活や文化を知ること、さらに、金沢(日本)と外国を比べる活動を通して、自分たちの町や暮らしについて、世界とのつながりの中で考えることをねらいとする。