2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 平和, 人権, 福祉, 減災・防災, 健康, 食育

「地域を学び、地域と共に生きる力」を育成することを目標に、地域の人と関わり、いろいろな考え方に学び、新しい発見や今までとは違った見方・考え方をしながら自分にできることを考え実践する活動を、生活科、総合的な学習の時間を中心に行った。①愛着のある地元地域をフィールドに、どの学年も実態に応じたテーマを設定し、課題解決に向けて、児童が主体的に学習を行っている(地域を学び、地域と共に生きる活動)のが特徴である。この各学年のテーマに応じた学習に加え、②アフリカのモザンビーク共和国【以下:モザンビーク】と関連のある学習を多くの学年で行っている。今年度で12年目を迎えており、本校の特色となっている学習である。また、カンボジアの地雷撤去のための支援等、関わる国を広げ国際理解教育を行っている。NPO法人えひめグローバルネットワークをはじめ、地域、大学、企業、団体等多様な方とのつながりが定着し、専門的な知識や豊富な経験等を生かし、③他にも、様々な体験やつながりを重視した活動を展開することができるようになってきている。

①地域を学び、地域と共に生きる活動
(第4学年:総合的な学習の時間「安全しあわせ新玉」)

自分たちの住む新玉地域を防災と福祉の二つの視点から見つめ直し、自分にできることを実践している。「新玉地域を『みんなにとって安全でしあわせな町』にするためにはどうすればよいか、自分たちには何ができるのか。」を課題とし、学習活動を展開した。体の不自由な方やお年寄り、それぞれの人の立場に立った体験活動を行ったり、手話や点字等、支える側の体験をしたりした。そのことから、児童は、施設・設備面とともに、心のバリアフリーの大切さを感得し、自分たちにできることを実践したいと強く感じた。3学期以降具体的な実践を行っていく。
②モザンビーク・カンボジアとのつながりも大切にした国際理解教育
(第6学年:総合的な学習の時間「自分らしい生き方をえがこう」)
6年生は、総合的な学習の時間のまとめとして、国際理解教育とキャリア教育を行っている。その中で、世界の平和のために働いている方々と交流し、生き方に学び、その国の子どもたちの現状も知り、自分たちの生き方を6年生なりに見つめ直した。そして、自分たちにできることとして、モザンビークやカンボジアの地雷撤去のための支援活動としてのバザーや募金活動を行った。自分たちで育てた花の苗を販売したり、地域の施設や店に募金箱を置かせてもらったりしている。また、モザンビークの子どもたちとの心のつながりを表すミサンガも新玉小の6年生の伝統として送り続けている。

③様々な体験やつながりを重視した活動
(JRC・ESD委員会の活動〉
ESD委員会は、平成28年度から発足し、今年度からJRC委員会と統合した。ユネスコスクールやESDの考え方を実践し、昨年度から「服のチカラプロジェクト」に参加している。さらに、今年度は、JRCの意味や活動について全校児童に知ってもらうために、JRCスタンプラリーも校内で実施した。3学期は、ESDスタンプラリーの実施、「書き損じはがき集め」に参加する予定である。このような活動を通してESDの考え方が全校児童や保護者に浸透しつつある。

来年度の活動計画

①地域を学び、地域と共に生きる活動については、平成30年度の学習活動を基に、内容を精選・修正したり、さらに新しい取組を導入したりしながら、地域とつながりを深めながら、より充実した学習活動を展開する。

 ②モザンビークと関連のある活動については、これまでの交流の経緯を大切にしながら継続していく。より、広い視野で国際理解教育として推進したい。

 ③様々な体験やつながりを重視した活動については、児童の主体的な活動を中心にして、JRC・ESD委員会を中心に行っていく。