2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境

本校は、「確かな学力を身につけ、感性豊かな生徒の育成」を学校教育目標としている。

総合的な学習の時間では「自分を知る」をテーマとして「問題解決学習を通じて《生きる力》と《総合的な視野》を育成し、論理的表現力を身に付けさける」「地域社会の一員としての自己の役割を考えさせる時間とする」という目標を達成できるように調べ学習を通して学びを深めている。そのなかで3学年では、「課題解決のための情報を収集・整理・分析し、これからの自分が将来、地域に貢献できることを発信できるようになる」ことを目標として地元を流れる水内川の水質調査を行っている。

具体的には、①7月に水内川での水質調査・環境調べ、②調査結果の報告に向けての学習を行った。

① 水内川での水質調査・環境調べ学習

平成18年から毎年、3学年の総合的な学習の時間を利用して、地元を流れる水内川の「データの分析と水質階級の判定」と「水内川の水質実態調査」を行っている。今年度は7月2日から調査に向けての事前学習を3時間行い、7月17日の午後、毎年調査を継続している5か所で定点観測を行った。この活動の際は、教職員に加えて、地域の環境調査に長年携わられ、本校の生徒にその調査の意義や調査方法、分析方法を指導してこられた方を中心に外部講師3名にも参加をお願いした。具体的には、5か所それぞれで、①水温の計測②ph(水素イオン指数)及びCOD(化学的酸素要求量)の計測 ③水生生物の採取を行い、バケツで学校に持ち帰った水生生物の種類と個体数を観測し記録をした。

② 調査結果の報告に向けての学習

8月下旬から9月の授業では、調査結果の考察・推敲を繰り返して、論理的思考力の育成を図った。そして最終的にグループごとにパワーポイントと掲示物にまとめ、10月の文化祭では、全校生徒や保護者・地域の前で全員が調査結果の報告を行った。さらに、地元湯来西公民館のふれあいまつりでの展示や広島市中学校総合文化祭(文化の祭典)展示部門へも参加し、地域以外の方への啓発も行った。

来年度の活動計画

例年5月には全校生徒で、地元の水内川漁協の指導のもとで水内川での「鮎の稚魚の放流」体験をし、8月には水内川での灯ろう流しやカヌー体験を実施しているため、生徒への水内川への関心は高い。外部講師の協力も得ながら今年度まで、3学年の総合的な学習の時間を活用して、「水内川水質調査・環境調べ学習」を行ってきた。しかし、生徒数の減少により3学年の生徒だけでは今後の調査が難しくなりそうなので、現在対象学年や調査方法の見直しを行っている。