2018年度活動報告
本年度の活動内容
平和, 人権
本校は、「思いやりの心を大切にし、自ら学び社会に貢献できる生徒の育成」を学校教育目標としている。総合的な学習では「平和」をテーマとした探究的な学習を通して、学びを深めている。また本校は佐々木貞子さんの通っていた学校であり、身近に「平和」について考える機会がある。仲間とともに「平和」に関するテーマを決め、取り組み学ぶ中で校訓「心豊かでたくましい人」になることを目標に取り組んでいる。
具体的には①佐々木貞子さんを通してヒロシマの平和を世界に発信するための活動、②各学年「平和」について調べ学習をし、全校生徒に発表する学習を行った。
①佐々木貞子さんを通してヒロシマの平和を世界に発信するための活動
毎年7月25日に「原爆の子の像 碑前祭」という行事を行っている。本年度は小学校12校、中学校20校の計32校が参加した。その中で、広島市内の小中学校で行われている平和学習を紹介・交流したり、中学生の目線で、平和について考えていることを世界に発信するという形で「平和メッセージ」を作成、発信した。生徒が運営していく中で平和への意識を高めることができた。加えて今年度は核保有国のリーダーに向けて全校生徒で平和へのメッセージや思いを書き、掲示という形で発信した。
②各学年「平和」について調べ学習をし、全校生徒に発表する学習
1学年は「平和を知る」2学年は「平和を考える」3学年は「平和を創る」というテーマで段階的に学習を深めている。1学年では①の碑前祭で学んだこと、広島平和記念資料館および広島平和記念公園内におけるフィールドワークでのインタビュー活動の結果など様々な情報を収集し整理していく。2学年では、平和とはどのような状態なのか、他者との交流で多様な考え方に触れ、理解を深める。3学年では、身の回りの平和に着目し、自らできることを考え、安心できる社会・生活となるように対策を発信していく。各学年の活動を10月25日に開催する「折り鶴の碑 平和集会」で発表し、学校全体で平和についてのさらなる理解を深めていっている。
来年度の活動計画
来年度も、今年度同様に「原爆の子の像 碑前祭」や総合的な学習の時間での調査・発表など、学校全体で平和について考える機会を作り続けていく。各学年の取組の中で「平和委員」を中心に、さらに生徒が主体的に平和を考え、創造・発信できるように活動をしていく。また、本校では、毎年他府県と平和交流会を行っており、これまでに大阪府の中学生や盛岡市中学生広島平和友好派遣団、沖縄県の平和大使、震災の影響を受けた福島県の中学生を含む団体などと平和交流会を行っている。来年度も、学校内での活動にとどまらず、他府県の中学生・団体などとの交流を通して、多様な考え方に触れて学習を深めることができるように計画している。