2022年度活動報告
本年度の活動内容
国際理解
⓪ はじめに
昨年度に引き続き「新型コロナウイルス」の影響が非常に大きく、本校の国際文化交流の一環であり、メイン行事でもある「カナダ語学研修」は中止せざるを得なくなりました。また、カナダ姉妹校からの来校による「留学生との交流」も時期をずらしての縮小交流となりました。さらに、その他の諸行事においても縮小しての開催を余儀なくされ、例年通りの成果が得られなかったことをご了承ください。
さて、本校は「不言実行 あてになる人間」を建学の精神に掲げ、ESD学習の実践を通して、協働作業・問題解決・情報活用のできる人材を育てている。今後、グローバル化のさらなる進展は疑いなく、そんな世界の中で、自ら考え、そして仲間とともに問題に対処できるリーダーの育成を目標としている。
具体的には、①持続可能な開発の理解、②国際(異文化)理解・多文化共生に関わる学習を行っている。
① 持続可能な開発の理解
〈特別学習〉
各教科でのSDGSについての学びを基に、さらに、2月実施の東京班別研修に向けて各班で17の分野からテーマを一つ決め、日本の伝統文化や伝統食、歴史的・象徴的建造物などから関係しての、日本の首都である東京を観点に、SDGSをふまえて調べ学習・体験をする。そして、その内容を他文化のカナダ姉妹校の生徒に対し、iPadでスライドを作り、プレゼンテーションをする。
② 国際(異文化)理解・多文化共生
〈校内研修・宿泊研修〉
・7月25日~27日に実施したEnglish Summer Camp(第3学年)
生徒は、英会話のスキル向上を目指すだけでなく、バリエーション豊かな国籍の講師から、それぞれの母国の文化について学んだ。また、日本文化・地元の愛知県や春日井市の良さを考えて、それを世界に英語で発信できるように、生徒は7~8名の各小グループに分かれ外国人講師と共に話し合い、英語で発表した。
・カナダの姉妹校(グレンローザ・ミドル・スクール、コンスタブル・ニールブルース・ミドルスクール)との文化交流。
バーチャル合唱(6月)とクリスマスカード作成(11月作成・12月郵送)を行った。
・9月(第2学年)・2月(第1学年)にEnglish Seminarを実施。
生徒は、英会話のスキル向上を目指すだけでなく、バリエーション豊かな国籍の講師から、それぞれの母国の文化について学んだ。また、講師は多種のバックグラウンドを持ち、多彩なアクティビティが準備され、生徒は7~8名のグループに分かれて海外生活の多様な設定場面での疑似体験を行った。この研修を通して、国際(異文化)理解・多文化共生について考える機会を設けた。
・2月21・22日に実施される東京語学研修
TOKYO GLOBAL GATEWAY 施設での英語を活用しての海外生活の日常シーンの疑似体験、また、グループで実験や企画をするなどの共同作業を通じて、英語で専門知識を身につけられるプログラムを体験する。この研修を通して、英語コミュニケーション能力を育むとともに、国際(異文化)理解・多文化共生について考える機会を設ける。
・3月に来校するカナダ姉妹校からの留学生との異文化交流
ア)各学年生徒による歓迎会
第1学年から第3学年までのそれぞれの学年生徒がカナダ留学生との相互理解や友情を深めるため、工夫
を凝らしたアクティビティを実施する。
イ)2月の東京班別研修での学びを活用し、日本の伝統文化や伝統食、歴史的・象徴的建造物を通して日本 の首都である東京を観点に、日本文化を紹介するプレゼンテーションを行う。
ウ)生徒が班ごとに分かれ、日本文化を伝える活動を行う。
事前に準備をして、「着物の着付け」「書道」「日本の伝統的な遊び」をはじめとした日本独自の伝
統・文化を披露し、留学生に体験をしてもらう予定である。
この過程を通じて、他者との協働作業の重要性に気づき、自国の文化を改めて知る機会となる。
来年度の活動計画
来年度の活動計画
1 8月初旬 English Summer Campの実施(第3学年)
2 11月(第2学年)・2月(第1学年)English Seminarの実施
3 11月 カナダ姉妹校からの留学生来校による異文化交流
4 2月 第3学年のカナダ語学研修
新型コロナウイルスの感染が終息することを大前提として、2019年度と同様もしくは多少の変更を
しての内容を計画している。
〈目的〉
(1)中学校生活の国際理解の総まとめとして、カナダ語学研修を位置づける。
(2)カナダでのグループ研修やホームステイ(新型コロナウイルス感染状況および現地の教育委員会の 判断による)を通して、自国との相違を発見し、異国および異文化への理解を深める。
(3)カナダの人々の生活や文化に接し、国際感覚を育て、国際的視野を持つ。
(4)姉妹校との交流により、有効を深め、末永く交流できる多くの友人をつくる。
〈準備と研修中の活動〉
(1)生徒各自が、以下のことに取り組む。
・個人の研究テーマを設定し、テーマに基づいて日本に関する現状を調査する。テーマに基づいてカナ ダで調査を行い、共通点・相違点をまとめ理由を考察する。
・研修班ごとにテーマを設定し、テーマに基づいて日本に関する現状を調査する。テーマに基づいてカ ナダで調査を行い、共通点・相違点をまとめ理由を考察する。
・E-mailやクリスマスカードなどで交流をはかる。
・日本文化の浸透を目的とし、日本古来の伝統的なお土産を作成する。
・現地で和太鼓や武道(2019年度は空手)を披露する。
・カナダ語学研修のまとめを「旅行記」として発行する。
(2)教科や特別活動・個別などの時間を利用して、カナダについて事前学習をする。
〈研究のまとめ、発表会〉
(1)日本とカナダの類似点や相違点を発表する。
(2)ホームステイ中に話し合ったテーマについて発表する。
《テーマの例》
・環境問題・・・自然環境を守るためにどんなことが必要だと言われているか。
・人口問題・・・自国の中で、あるいは世界的に人口のどのようなことが問題になっているか。
・エネルギー問題・・・電力はどのように供給されているか。
・両国における感染症(新型コロナウイルスなど)に関する意識や対策の相違。
(3)多文化が共生するために、今後の持続発展社会に向けて何が必要だと考えるか、また、自分はど のようなことができるかを提言としてまとめる。