2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 平和, 人権

 本校は、「ふるさとの未来を託せる人を目ざしましょう」を活動テーマとして、ESDを地域貢献活動と捉え、ESDの実践を通して社会づくりの担い手として必要な能力や資質の育成を目標とした。
具体的には、①自治会主催のイベントの手伝いなどを行う「地域貢献ボランティア」や、②地域教育ボランティアとしての「南稜美化活動」、③異校種交流活動の「くすなん会」を柱に、活動・学習を行った。
① 「地域貢献ボランティア」に係わる活動
校区内や近隣の自治会へ「中学生地域貢献ボランティア申込書」を配付し、中学生のボランティア活動としての機会を募集した。集まった依頼をもとに、校内へおろし、個人レベルで生徒たちに募集をかけたり、部活動の単位で参加希望を募ったりした。敬老祝賀会や町内会の祭りのボランティアでは、会場設営や運営のサポートを生徒たちが行った。また、吹奏楽部による出張演奏会や、有志のソーラン隊による演舞を披露することもできた。   
参加した生徒からは、「地域の方からの感謝の言葉が嬉しかった」、「普段なかなかできない体験で充実した活動ができた」、「また機会があればボランティアに参加してみたい」などの前向きな感想を聞くことができた。今年度は活動の初年度ということで、教員が募集をかけたり集約をしたりすることが多かったが、今後の課題としては生徒たちによる完全な自主的な活動としての位置づけを目ざしていきたい。
② 「南稜美化活動」に係わる教育
持続可能な社会を見据え、積極的に適切な行動をとれる人材の育成を目ざして、学校から離れた地域の中で身近にできる活動を展開した。具体的には、通学団ごとにそれぞれの担当場所に分かれて、ゴミ拾いや草むしりなど、530活動を行った。事前指導では全校集会の形をとり、3つの力「気づく力」「行動する力」「我慢する力」が重要であり、伸ばして欲しいことを伝え、活動の意義を意識させた上で取り組んだ。もくもくと草をむしる姿や、友達と協力しながらゴミを集める姿を多く見ることができた。年間3回を予定しており、生徒たちの成長と地域に貢献する機会を今後も設定していきたい。
③ 「くすなん会」に係わる学習
校区内にある「くすのき特別支援学校」の生徒と年間を通じて「くすなん会」と銘打った交流を行った。同学年の仲間であるという意識を高め、ともに成長していこうとする姿勢を高めることを目的に、本校生徒が「くすのき」へ出向く交流会と、「くすのき」の生徒が本校へ来校する交流会を設けた。二度の交流会を通じて、思いやりの心や自主性など、生徒たちの活躍や成長の様子を多く見ることができた。今後も同じ校区内であるという地の利を生かし、年々充実した活動の場を設定していきたい。

来年度の活動計画

 本年度展開してきた活動や学習を、一年限りのものとならないように継続させていくことを当面の計画としていく。上記の①~③の取り組みに対して、職員全員が感心をもち、反省事項を次年度へと生かしていくことで、より充実した学びへとつなげていきたい。