| 所在地 | 〒577-0845 東大阪市寺前町2丁目1-6 |
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| 電話番号 | 06-6729-0020 |
| ホームページ | https://school.higashiosaka-osk.ed.jp/fuse-e/ |
| 加盟年 | 2025 |
2025年度活動報告
減災・防災, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 食育, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)
本校では、『すべての子どもに生きる喜びとあすをつくる力を』を学校教育目標に掲げ教育をすすめている。ユネスコスクールの活動を、「お互いのちがいを認め合い、ともに学び合う集団づくり」ととらえ、活動実践を通して、社会にはさまざまな課題があることを知り、「自分に何ができるのか。自分たちのこととして何を行動していくのか」を考え、ともに生きていく力へとつなげることをめざして教育実践を積み重ねてきた。具体的には、①多文化共生教育・在日外国人教育を通して、「文化多様性、国際理解、世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等」②人権教育を通して、「平和、人権、ジェンダー平等、福祉」③本市で行われている総合的な学習の時間(未来市民教育)で活用しているテキスト『夢TRY科』を通して、「グローバル・シチズンシップ教育、減災・防災教育、持続可能な生産と消費、食育」の学習を行ってきた。
①多文化共生教育・在日外国人教育を通して、ちがいを豊かさにするとりくみ
本校には、さまざまな国にルーツのある子どもが多く在籍していることから、多文化共生の観点を含んだ在日外国人教育にすべての学年で取り組んでいる。また、希望制ではあるが、課外活動として学年ごとに週1時間の『国際教室』を開級し、さまざまな国にルーツのある子どもは、基本的に自分につながる国や地域の文化や母語、歴史などを学んできた。さらに、すべての子どもが友だちにつながりのある国や地域について、主体的に学ぶことのできる「ワールドホーム」を国際教室内に開設することで、子どもたちの探究活動を深めてきた。このような国際教室でのとりくみを、各学年のとりくみとリンクさせることで、「自立と共生」の学びをより深く進めた。
②人権教育を通して、平和な社会をめざし校内・保護者・地域へと発信するとりくみ
社会にはさまざまな課題があることを知り、「自分に何ができるのか。自分たちのこととして何を行動していくのか」を考えるきっかけとして、さまざまな人権課題について各学年で系統立てて学んでいる。
③ 「夢TRY科」を通して、地域と関わり合うとりくみ
2019年度より総合的な学習の時間(未来市民教育)で活用している東大阪市独自のテキスト「夢TRY科」で、SDGsの理念などについて、小学校3年生から中学校3年生までの7年間を通してさまざまな単元を系統立てて学習している。主に、「よりよい社会をきずくために」、「災害へのそなえ」、「生活を支えるしくみ」、「くらしを豊かにするもの」を大きな単元とし、今の時代を生きる子どもたちが、持続可能な社会の実現のために、どのような行動が必要かについてを学んだ。
1年生では「国際理解教育」をテーマに、自分や友だちにつながりのある国(日本、韓国朝鮮、中国、ベトナム、フランス、ナイジェリア)のあいさつを学んだ。学校探検では国際教室を訪れ、外国にルーツがある友だちについて理解を深めた。さらに、国語や道徳の学習と関連づけて、東大阪市で行われる「朝鮮文化に親しむ東大阪子どもの集い」に向けた取り組みとして、韓国の虎「ホランイ」を折り紙で作ったり、中国ルーツの児童の集い「ホヮンジュイータン」に向けた取り組みとして、中国の遊びをみんなで楽しんだりした。これらの活動を通して、児童はさまざまな国の文化に親しみ、多文化共生の素地を養うことができた。
2年生では、生活科の学習で「町たんけん」を行い、地域と積極的に関わった。本地域には外国につながりのある店や学校、施設が多く、児童は自分や友だちに関係する場所を訪れ、地域の方々と交流した。インタビューを通して地域と深くつながり、自分たちの町について知るだけでなく、韓国朝鮮をはじめとするさまざまな国と結びついていることを学んだ。この学習は、東大阪市で毎年開催される「朝鮮文化に親しむ東大阪子どもの集い」への取り組みにもつながり、児童はさらに国際理解を深めた。活動を通じて「もっと町について知りたい」「自分や友だちのルーツを大切にしたい」と意欲的に学ぶ姿が多く見られた。
3年生では、特別支援教育を中心に人権学習を進めた。道徳「やさしさのバトン」では、親切や思いやりについて考え、進んで親切にすることの大切さを学んだ。絵本『どんなかんじかな』を通して、障がい理解や多様性への気づきを深め、更には、パラサーフィンで活躍する方の話を聴き、児童は「挑戦する姿」に感動した。また、特別支援学級の友だちとの交流で「ちがいを認め合う心」を育んだ。図工では世界のお面づくりに取り組み、異文化に触れることで多文化共生の視点も広がった。これらの学習を通して、人権尊重と多文化共生の意識が高まった。
4年生では「人権差別・部落問題学習」を中心に人権学習を進めた。社会見学で下水処理場を訪れたり、ゲストティーチャーとして清掃工場の方を招いたりして、働く人々の大変さや仕事への誇りについて聞き取りを行った。また、食肉の仕事に関する学習では、屠畜の工程やそこで働く人の思いを調べ、児童の仕事に対する印象が大きく変わった。これらの学習を通して、差別や偏見がどのように生まれるのかに気づき、見た目や限られた情報だけで物事を決めつけてはいけないことを深く学んだ。児童は「ちがいを認め、互いを尊重することの大切さ」を実感し、人権意識を高める貴重な機会となった。
5年生では、東大阪市で行われる「朝鮮文化に親しむ東大阪子どもの集い」について深く学習した。まず国語科「和の文化を受け継ぐ」の学習では、文化や技術、思いがどのように伝わり継承されるのかを知った。この学習で児童は「ルーツ」という言語の意味を再認識した。それによって韓国朝鮮など自分や友だちにつながりのある国の文化にも触れ、「集い」の学習へとつなげた。その後、「集い」がなぜ始まったのか、出演する人々の思い、そして「集い」を続けていくために自分たちに何ができるかを、聞き取りや探究学習を通して考えた。学んだことは自分たちでまとめ、全校に発信し、「集い」に出演する友だちを応援する雰囲気を作り上げた。これらの活動を通して、児童は多文化共生の大切さを実感した。
6年生では「平和教育」を中心に人権学習を進めた。大阪大空襲や沖縄戦の学習を通して戦争の恐ろしさや被爆者の思いに触れ、8月6日の登校日に行われた校内平和集会へとつなげた。9月の修学旅行に向けて、社会科の歴史学習を軸に戦争と平和についてさらに深く学び、学んだことを全校に発信する「折り鶴週間」に取り組んだ。また、修学旅行の事前学習では、日本人視点に加え、被爆した韓国朝鮮人の思いにも触れ、東大阪市で行われる「朝鮮文化に親しむ東大阪子どもの集い」への学習にもつながった。これらの活動を通して、児童は平和を創る立場として、互いの文化や考え方を尊重する心を養うことができた。
来年度の活動計画
来年度も、『すべての子どもに生きる喜びとあすをつくる力を』という学校教育目標の実現に向けて、「お互いのちがいを認め合い、ともに学び合う集団づくり」を基盤にしながら、社会のさまざまな課題の解消に向けて「自分たちにできることは何か。自分ごととしてどのように行動していくのか」を考え、ともに生きていく力・社会に参画する力を育むことをめざして、今年度の教育実践を総括して、来年度の教育活動をよりよいものとなるように計画していく。
①多文化共生教育・在日外国人教育を通して、ちがいを豊かさにするとりくみ
今年度、4年めとなった国際教室の活動を整理し、系統立てたカリキュラムの編成・見直しを行うとともに「ネイティブ・ティーチャー」の活用の充実を図っていく。また、各学年のとりくみや教科学習とリンクさせながら主体的で対話的に行う探究活動をさらに進めるなかで、「自立と共生」の学びをよりよいものへと推進していく。
②人権教育を通して、平和な社会をめざし校内・保護者・地域へと発信するとりくみ
社会のさまざまな人権課題について各学年の学びをより深めるために、地域と出会う場面を設定したり、『人権教育マップ』の活用の充実を図ったりしながら、ICT機器を効果的に活用することで、さまざまな教科と関連させて学びを深め、「自分たちにできることは何か。自分ごととしてどのように行動していくのか」を多面的・多角的に学ぶことを通して、これからの社会をきずいていく人材の育成を進めていく。
③未来市民教育を通して、地域と関わり合うとりくみ
総合的な学習の時間(未来市民教育)での学びを、学校でのとりくみと結び付けて、学校全体で「よりよい社会をきずくために」、「災害へのそなえ」、「くらしを豊かにするもの」などについて「think globaly,act localy」の観点で学び、地域をよりよくする活動の経験を積み重ねることを通して、自分も社会の一員であることを自覚し、持続可能な社会の実現のために行動できる力・社会に参画していく力を育んでいく。
