2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 国際理解, 持続可能な生産と消費

本校は「生命・感謝・審美」を教育理念としている。
「生命」とは、命あるものを尊重し、思いやりのある豊かな心と健やかな体を育成し、安全で健康な生活を主体的に創造する資質を養うことである。
「感謝」とは、自己の人生を支えてくれる全てのことに感謝する心と、自然や社会と共生する態度を養うことである。
「審美」とは、審美眼を養い、広い世界を生きる、次代を担う資質を育てることである。
本校ではESDの活動を通じて、この教育理念の実現、特に命あるものを尊重し、自然や社会と共生しながら、次代の世界を担う資質」の育成することを目標としている。
具体的には、国際理解とキャリア教育を柱にそれぞれ、次のような活動を行った。

①  国際理解教育
日本語学校に在籍する各国の留学生との交流行事を定期的に実施し、生徒のグローバルな視野を広げるための学習を行った。今年度の実施行事は、中国語及び韓国語の選択授業における語学交流、ポーランド人留学生との文化交流、文化祭における異文化交流ディスカッション、1学年全体と留学生40人による文化交流である。これらは毎年継続的に実施しているものであるが、今年度は特にカナダ・セントジョーンズスクールの音楽部生徒の訪日に合わせて、本校吹奏楽部との交流演奏会及び1学年生徒との異文化交流会を行った。

②キャリア教育
通常の進路指導とも関連づけながら、自らの将来を長期的、多角的に展望することによって、今後の生活を築いていく上での持続可能な生産や消費の在り方などを学習した。今年度の実施行事は、各学年で行う進路ガイダンスを中心に、金融機関から講師を招いての金融教育等を行った。

③地域交流
ユネスコ委員生徒による、近隣小学校における学習補助ボランティア、近隣自治会主催の秋祭りへの参加(今年度は台風接近により中止)を柱に、書道部による近隣小学校での書初め支援ボランティア、吹奏楽部による近隣幼稚園での演奏会等を行い、「地球存続のために欠くことのできない国際平和は、身近な地域の和があってこそ」という本校ESDの実践理念の実現に取り組んだ。

来年度の活動計画

基本的には今年度と同様の活動を計画している。ことに国際理解教育の活動の中で、昨年度より実施している1学年全体を対象とした異文化交流行事については、一層の深化を図れるよう計画や準備について、検証と再検討を行う予定である。また、今年度実施したカナダ・セントジョーンズスクールとの交流行事のような、毎年度の継続事業ではない事業を来年度も実施したいと考えている。
キャリア教育の活動としては、来年度より実施される「キャリア・パスポート」事業とも関連させながら実践を行い、同時に取組を一層深めていくための方向性についても検討する予定である。