2021年度活動報告
本年度の活動内容
減災・防災, 環境, 国際理解, 平和
本校は、「地域や仲間と協同し、思いやりの心をもちながら、進んで社会参加できる生徒の育成」を基本方針に、学校目標である「人間性豊かな菊井中学校生徒の育成」に重点を置いて実践を行った。今年度は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、オンラインでの取り組みや、講師を招いた室内での講演等が活動の主体となった。
6月には、絵本作家である真珠まりこさんが全国で巡回展示している「もったいないばあさんのワールドレポート展」の内容を元につくられた映像を題材に、環境学習に取り組んだ。厳しい生活環境で暮らす子どもたちや、日本の食料自給率・食品廃棄問題などについて学ぶことで、遠い国の人々の暮らしと自分たちがつながっていることを知り、どうすれば皆で平和に暮らせるようになるか、一人一人が考えを深めた。
本校では、東日本大震災の翌年から、岩手県陸前高田市との交流事業を行っている。地域のお菓子メーカーと協同して作り上げたお菓子を送付したり、被災地について知ってもらうために、被災地で作られた食品を地域で生徒が販売したりしてきた。今年度は、2学期に、元陸前高田市立米崎中学校長の阿部重人先生、本校の元校長の寺崎敏博先生、被災地に派遣された名古屋市職員の吉野文明様に来校していただき講演会を行った。被災後の避難所での生活の様子や、これまでの本校とのつながりについてお話いただいたき、これまで交流してきた陸前高田市の中学校2校から届いたメッセージカードを受け取った。何年も前から、大きな震災がいつ来てもおかしくないと言われ続けている地域で生活している私たちが、今できることが何か、講演後の学習で自分の考えをまとめた。
3学期には、交流していた高田第一中学校と高田東中学校の気持ちに応える形で、全校生徒で「いつまでも忘れない」を合い言葉に写真を撮り、生徒会から手書きのメッセージを添えて送付した。
来年度の活動計画
東日本大震災の被災地であり、名古屋市と絆協定を結んでいる陸前高田市との交流活動を通じて、他者を思いやる心を育んだり、防災・減災について学びを深めたりすることのできる教育活動に取り組んでいきたい。
【指導計画(予定)】
①防災・減災に関する学習活動の実施
・東日本大震災に関する学習
②地域の資源(人材、企業、行事等)の活用
・陸前高田市の中学校とのオンライン会議やメッセージのやりとり