2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 国際理解

当校は、「地域との連携を重視した教育活動や学校運営」を大きな活動テーマとして、ESDを教育課程全体に関わるものとして包括的に捉え、ESDの実践を通して、生徒が本校の地域での役割を果たし、人とのつながりを実感できる教育を推進している。
具体的には、町教委と連携しているニュージーランドへの海外派遣研修、交換留学制度を軸にした①国際理解教育の推進、地域の関わりやつながりを尊重できる力を育むために地域ボランティアなどを行う②地域連携、前述の2つ以外の活動を③その他としている。

①国際理解教育の推進
国際理解教育の中心となっているのが、1年生で行われるニュージーランドへの海外派遣研修である。研修の準備は、総合的な学習の時間を中心に準備を行う。内容は、英語でのコミュニケーションを行うのはもちろん、ニュージーランドの文化や伝統、環境などを学ぶ、日本の伝統文化を紹介して交流を図ることである。もう一つは、当校はモトエカ高校と姉妹校であり、交換留学事業を展開している。

 

②地域連携

地域連携では、高校が地域に貢献するために5年前より「町施設における学校祭」を開催している。継続して行うことで年々町民の認識度が上がってきたようで、来客数が増加している。地域住民と生徒全員が直接にコミュニケーションをとれるよい機会となっている。
他に各教科での取り組み例は、家庭科で行っている「じゃがいも選手権」である。清里町の特産品であるじゃがいもを使用した新しいレシピを開発し、地域イベントで出店して、清里町のアピールを行っている。体育科では、斜里岳ロードレースへの選手参加、ボランティア参加を募り、地域イベントに貢献している。
③その他
各種行事の中では、防災学習(避難訓練、赤十字出前授業、AED講習、交通安全啓発)、環境美化活動として、地域の清掃活動、花壇の作りなどを行っている。
平成31年度入学者より、国際理解コースと地域連携コースを設置した。

来年度の活動計画

本校の基本的な活動テーマ「国際理解」と「地域連携」について、同様の活動を継続する。「地域連携」のテーマは、ユネスコスクールのキーワードを包括的に扱っているので、ボランティアや環境、伝統文化・芸能などのキーワードの整理を進めることで、活動内容の評価までを適切に行えるように整備する。平成30年度から「環境科学」と「生活教養」という科目が連携する体制がとれたので、より効果的に活動が展開するように調整する。
担当者以外の教員の理解が、十分ではないこととホールスクールアプローチをよりよく機能させるためにも、理解の浸透を図る具体的な対応を提案したところなので、次年度は意識の表面化を図っていく。