2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 減災・防災

本校は、「夢の実現に向けて努力できる学校~明るく活力があり、夢と希望を持って自己実現に努力できる学校~」を学校理念として、ESDを生徒の自己実現の場と捉え、ESDの実践を通して自ら考え、判断し、行動する力の育成を目標とした。

具体的には、環境・福祉、防災を柱に、①リサイクルに係わる教育・活動、②避難訓練に係わる活動を行った。

① 環境(リサイクル)に係わる教育・活動

 事前学習の授業において、地球規模の環境問題について学ぶ機会を設け、よりよい環境を守り、再利用できる資源を大切にするとともに、困っている人の役に立つことを学び、自分のできることを考え、実践する態度を育成することができた。

 5月26日(土)に全校生徒で校区全体の資源回収を実施した。地域の人々と協力し、生徒たちは地球や自分たちの地域の環境を考え、再利用することができる資源の回収に汗を流した。また、資源を集積場所まで運んでくることができないお年寄りや体が不自由な方の自宅まで回収に伺うことができた。

 事後学習での生徒の感想には、「環境のためには資源回収は絶対に必要である。」「資源の再利用は積極的に行うべきである。」「地域の人たちと協力して作業ができて楽しかった。」「困っている人の役に立てて良かった。」など、資源回収に対して肯定的な意見が大半を占めた。

 今後も資源回収を継続し、生徒たちの資源の再利用に対する意識を向上させ、人の役に立つことの大切さを教えていきたい。

② 防災(避難訓練)に係わる教育・活動

学校(教科、道徳、特別活動、総合的な学習の時間)と家庭・地域と連携して、以下の3つを指導のねらいとして、防災教育を進めている。

   1.災害時における危険を認識し、日常的な備えを行うとともに、状況に応じ
   て、的確な判断のもとに、自らの安全を確保するための行動ができるように
   する。

   2.災害発生時及び事後に進んで他の人々や集団、地域の安全を確保するため
   の行動ができるようにする。

   3.自然災害の発生メカニズムをはじめとして、地域の自然環境、災害や防災
   についての基礎的・基本的事項を理解できるようにする。

 校区で予想される自然災害(火災、地震、河川の氾濫及び浸水、土砂災害等)に対しての避難訓練を実施している。その際には、状況を校内放送で簡単に説明し、生徒たちが自分の身を守るためにどうすればいいのかを考える場面を設定している。
 また、災害の状況によっては、学校だけでは十分な対応が困難な場合が考えられるため、生徒の安否・所在の確認、学校校区内の被害状況の把握、通学路の点検・安全確保等にPTAや地域の協力を得ている。今年度は5月26日(土)に、PTAの協力を得て災害時の生徒引き渡し訓練を実施した。

来年度の活動計画

 環境教育においては、リサイクル活動を推進し、今後も資源回収を継続していきたい。生徒たちの環境に対する意識をもっと向上させるために、事前学習で活用する教材を精選し、全校生徒が同じ課題に取り組めるようにしたい。

防災教育においては、校区に起こりうる自然災害についての学習を深め、そのとき自分はどのような行動がとれるのかを生徒に考えさせたい。また、引き渡し訓練については、いかにしたら短時間で確実に保護者に生徒を引きせるかを来年度の課題として取り組んでいきたい。