2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 平和, 人権, その他の関連分野
本校は、ESDの活動を「お互いを尊重し合い、地域の歴史・文化を継承し、ふるさと高島の自然・文化を受け継ぐ郷土愛を深める教育」とし、保護者や地域の方々と共に、「共生」と「郷土愛」の二つのプロジェクトを進めている。これらの学習は、全ての教科・領域と関連付け、生徒がさまざまな角度から環境・共生社会についての諸問題への考えを深めることができるようにしている。
① 「郷土愛」に係わる活動
5月「溝さらえ」(保護者・教職員・約50人、生徒約300人)
自分たちの生活排水が周辺河川・田畑の水質に直結していることを知り、「なぜ水質が悪くなるのか」という課題を持った。その上で、天然記念物アユモドキの生息地である河川の浄化のため、学校周辺の溝の泥を掃除した。
地域でのボランティア活動
地域の様々な行事の運営スタッフにボランティア活動で参加した。活動を通して、地域に貢献したり、地域の人とふれあったりすることで自己有用感の醸成を期している。
② 「共生」に係わる活動
6月・2月「岡山支援学校との交流活動」
学区に隣接する特別支援学校の生徒達との「支援学校交流活動」(全学年)を通じて、相手の立場や気持ちを考え、共生社会を育むために自分たちに何ができるかを考えた。
メディアコントロールの取り組み
学区の保育園・幼稚園・小学校とも連携し、メディアコントロールカレンダーを作成し全家庭へ1部配布したり、保健委員会が中心となって、高島小学校と旭竜小学校でメディア出前講座をしたりして、メディアコントロールの大切さを広めようと努めた。
12月「もちつきイベント」(保護者・教職員・地域の人々約100人、生徒約200人)
学区が雄町米の産地であり、名水を利用したお酒づくりや正月のお飾りづくりが盛んな点を活かし、生徒会を中心として、地域や保護者の方々、ボランティア生徒と共に、日本古来の伝統行事「もちつき」を行い、伝統文化や郷土とのつながりを学んだ。そして体育館では、自分たちの郷土を美しいまま未来へどうやってつなげていったらよいか、共生社会を育むために自分たちに何ができるか等、これまでの学習で深めてきた考えを新聞やポスターセッションで、地域へと発信した。
来年度の活動計画
「共生」プロジェクトとしての岡山支援学校との交流活動、地域でのもちつきイベントやボランティア活動、メディアコントロールの取り組み、「郷土愛」プロジェクトとしての溝さらえは従来の取り組みを継続して行いたい。それぞれの活動が独立したものでなく、「共生」や「郷土愛」についての理解を深められるものになるよう、全ての教科・領域と関連付けながら、掲示物の作成や報告会の実施など、準備や報告の過程を工夫したいと考えている。
【具体的な活動事項】
5月「溝さらえ」「旭竜学区体育祭ボランティア」
7月・2月「岡山支援学校との交流活動」
8月「夏のボランティア」「夏休みフリー塾ボランティア」
10月「高島学区体育祭ボランティア」
11月「旭竜祭りボランティア」「高島フェスタ」「旭竜ふれあい祭り」
12月「もちつきイベント」
1月「メディア出前講座」
2月「公民館文化祭」
毎学期1回「メディア週間」カレンダー・ポスター・標語の募集