| 所在地 | 〒707-0046 岡山県美作市三倉田58-1 |
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| 電話番号 | 0868-72-0030 |
| ホームページ | http://www.hayasino.okayama-c.ed.jp/ |
| 加盟年 | 2013 |
2025年度活動報告
生物多様性, 環境, 食育
本年度の岡山県ユネスコスクールネットワーク事業のテーマは、昨年度に引き続き「食×ESD」であった。「食」というテーマは、環境、経済、文化、福祉など、さまざまな切り口から多角的にアプローチすることが可能である。本校では、この広範なテーマを自分たちの足元にある問題に引き寄せて考えるため、美作地域の深刻な課題の一つである「獣害」に着目した。
美作地域では、鹿や猪による農作物の被害が長年の課題となっている。しかし、単に害獣として排除するだけではなく、それらを地域資源としていかに有効活用し、持続可能な地域社会を築いていくかという視点が不可欠である。そこで本校は、獣害の現状と命の活用の実際を学ぶことを目標に活動を開始した。
活動の第一段階として、本校と同じ美作市内にある獣肉処理施設「地美恵の郷みまさか」を訪問した。施設では、設立の経緯や最新の取り組みについて詳しくお話を伺った。適切に処理されたジビエが安全な食材として流通する過程や、これまで廃棄されていた部位の活用法などを学ぶことで、生徒たちは駆除の先にある命の循環と地域経済の繋がりを肌で感じることができた。
実践発表会当日のワークショップでは、この学びを他校の生徒や地域の方々と共有するため、「地美恵の郷みまさか」から提供していただいた鹿の角を用いたアクセサリー作りを実施した。本来であれば捨てられてしまうはずの鹿の角を、自らの手で価値あるものへと再生させる体験は、参加者に大きなインパクトを与えた。美作地域ならではの特色を活かした企画を通じて、地域の抱える複雑な問題を身近なものとして捉え直す貴重なきっかけとなった。
今回の活動は、食文化と環境保全の両立を考える上で極めて意義深いものであった。今後は、この経験を基に、ジビエの消費拡大や獣害対策への理解をさらに深め、地域社会の一員として持続可能な未来に貢献できる方策を模索し続けていきたい。
来年度の活動計画
岡山県ユネスコスクールネットワーク事業に参加し、生徒が主体的となってESDについて他校の生徒と学ぶ機会を得ている。また、探究活動では市内唯一の公立高校という環境をアドバンテージと捉え、積極的に地域社会との連携に努めることができている。本校の強みであるICTを生かした積極的な国際交流は今後も続け、強化していきたい。特に一部の生徒のみがユネスコへの関わりや認識を持つことにならないように総合的な探究の時間において多くの生徒が関われる機会を模索していく必要がある。一方で、国際デーとからめた活動の実施が十分に行えておらず、また生徒の興味関心からSDGsに関するイベントへの参加は行えているが、ユネスコ主催のイベントではないことが課題である。今後はユネスコスクールネットワーク事業に参加希望生徒を中心に、ユネスコ主催のイベントへの積極的な参加を促していく。
