2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困

本校はSDGsの実践を通して、持続可能な社会の形成者としての資質・能力の育成を目標とした。具体的には、My Dream Project(MDP) ※を柱に、①課題発見・解決に係わる活動、②発信に係わる活動を行った。

※当校では、総合的な探究の時間を「My Dream Project(MDP)」と名付け、学年の枠を超えた異年齢集団を基盤にして全校で取り組んでいる。中山間地域に位置する当校では、MDP活動を通じて、持続可能な社会の形成者としての資質を持つ人材育成が重要であると考え、生徒が自分の興味・関心のあるグループに所属し、それぞれが地域の課題解決とグループ目標達成のために活動を行っている。グループ分けにはSDGsを活用し、「17 住み続けられるまちづくりを」を全体目標として活動を進めている。

①課題発見・解決に係わる活動
・デアイ場
「デアイ場」とは、地域に出かけて「地域の達人」から話を伺ったり、本物に触れたりする活動である。この活動を通して、生徒は自分が設定した課題解決のための糸口を見つけた。
今年度は、新型コロナウイルスの影響で、毎年地域と共同して開催している「むかし倉敷ふれあい祭り」が中止となり、生徒が課題の探究を深める機会が減ってしまった。しかし、「デアイ場」で得たつながりを活用し、市役所等と連携して活動を進めていくなど、今後の継続的な活動の在り方を考えることもできた。

②発信に係わる活動
・実践報告会
各チームで1年間の活動を分析し、成果と課題をポスターセッション形式で発表・全体で共有した。ポスターには、ESD・SDGsとMDPの関係を意識するために、研究内容に関係するESD・SDGsアイコン、また、活動を通して身についた力や態度を分類したアイコンを貼り付けた。この報告会で、生徒たちは他のグループの活動について深く理解し、自分たちの活動と対比させながら、新たな視点を得ることができた。

来年度の活動計画

来年度も「2030 SDGs」を活用してさらに生徒の興味・関心を引き出し、深めようとする態度を育成する。また、ESDについての理解を深め、積極的に自ら活動し、課題解決に向けて協働する姿勢を育む。台湾の姉妹校との交流も継続し、国際交流がさらに発展するように努めたい。
以下は、令和3年度の活動予定である。

4月 ESD研修会[教員・生徒]
6月 デアイ場(地域の達人講座)
9月 むかし倉敷ふれあい祭り
11月 岡山県ユネスコスクール高等学校ネットワーク実践交流会
12月 実践報告会、台湾から約60名を招いての交流会
3月 ESD研修会[教員・生徒]