2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 貧困

本校は、SDGsの理念の普及と世界の諸問題について理解を深めることを活動テーマとし、ESDの実践を通して、持続可能な社会を実現させるために必要な力を育成させることを目標とした。具体的には(1)国際理解を深める活動、(2)SDGsについての理解を深め、普及を行う活動、(3)秋田ユネスコ協会と共同してのボランティア活動を行った。

 

(1) 国際理解を深める活動

本校は、台湾の淡水高級商工職業学校と鶯歌高級工商職業学校と姉妹校提携を行い、盛んに交流を行っている。その他、中華人民共和国の外国語学校からの短期留学生も受け入れている。異文化に様々な形で触れることで外国を身近に感じ、他国で起こっている出来事にも関心を持つようになるなど、グローバルな視点で物事を捉える力が養われている。今年度はコロナ禍によってこうした活動に制限があったが、今後も力を入れて取り組んでいきたいと考えている。また、学校設定科目を活用して、同じ学園のノースアジア大学の教員を招いて高大連携授業を行い、英語以外の言語の学習や国際的な社会問題を考える機会を持っている。

 

 

(2) SDGsについての理解を深める学習

1年生にSDGsについて理解を深めてもらうため、総合的な探究の時間を利用して、校内のユネスコ同好会の生徒が1年生にユネスコの活動やSDGsについて紹介した。また、ユネスコ同好会では、夏季休業を利用して生徒が各自特に興味を持ったSDGsを一つずつ選び、詳しく調べる「SDGs研究」を行い、会内で発表会を通して、お互いの理解を共有した。こうした活動の成果は折に触れて発信し、9月にイオンモール秋田で開催された「イオンモール秋田文化祭」に本校が参加した際には、ユネスコ同好会の生徒も参加し、ユネスコの歴史や活動の現状を紹介し、先述の「SDGs研究」の成果の発表も行った。「SDGs研究」では、「質の高い教育をみんなに」「平和と公正をすべての人に」の二つをピックアップし、背景にある問題点の分析や達成に向けて何が必要かといった考察を発表し、SDGsの普及・啓発に努めた。

 

(3) 秋田ユネスコ協会と共同してのボランティア活動

本校は地元の秋田ユネスコ協会が主催するボランティア活動に参加している。令和2年1月には「書き損じはがき回収及び寺子屋募金キャンペーン」に参加し、街頭募金の呼びかけを行った。活動を通して、生徒は同世代で厳しい状況で教育を受けている人たちがいることを知り、貧困問題について考える契機となった。この他、例年は「東日本大震災子ども教育支援募金活動」「外国人による日本語スピーチコンテスト& 世界と語ろう!ユネスコカフェ」にボランティアとして参加していたが、令和2年度はコロナ禍によりイベントの開催が見送られた。

来年度の活動計画

○ユネスコ同好会の活動や、教科の教育活動や総合的な探究の時間などを通して、持続可能な社会について理解を深めるとともに、SDGsの普及・啓発に貢献する。

○秋田ユネスコ協会と連携して各種ボランティアに参加し、奉仕の精神を育み、社会問題を考える契機とする。

○国際交流を進め、異文化に対する理解を深め、グローバルな視点を養う。