ESD 教材活用ガイド - 持続可能な未来への希望 –

 本冊子は、平成20 年度文部科学省委託「日本/ユネスコパートナーシップ事業」の一環として制作されました。全国でESDを実践している数多くの学校の中から、ESD教材を活用している13の小中学校の実践を紹介しています。
『ESD では、子どもたちの学習課題や「教材」そのものが教科・領域を超えたつながりやかかわりを重視します。また、学校と保護者や地域とのつながりやかかわりも重視していきます。各教科・領域の改訂作業とこれまでの自校や自分の教育活動を見直す際に、ESD の視点やESD 教材をヒントに取り組んでいくとよいのではないでしょうか。
ESD は、目の前の子どもたちとそれに続く将来世代だけではなく、現世代のわたくしたち教師や保護者などおとなたち同士のつながりやかかわりをも育んでくれます。』

はじめに より

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ESD教材活用ガイド―持続可能な未来への希望.pdf

分類 書籍
テーマ 環境問題
著者 『ESD 教材活用ガイド』制作プロジェクト 委員
対象 一般
推薦者
登録日
内容

ESDとは、何か?

この小冊子では、まずはこう答えておきたいと思います。
「ESD とは、わたしたちと世界中の人々・将来世代の人々が生き続けていける未来をどうつくっていくか、学校や家庭・地域・国・世界を舞台に、みんなで調べたり考えたり、意見を出し合ったり、そして行動したりしていける子どもやおとなになるための学習のことです。」
「ESD とは何か」という、より広く深い「本質的な問い」への「答え」はたぶん誰も用意してはくれません。わたしたち一人ひとりがその「問い」を受けとめ、子どもたちとともに「答え」を探しながら、学び暮らしていかねばなりません。
これらの「問い」にすべて答えることは至難の業かもしれませんが、この小冊子にはそれらへの「答え」を探るためのヒントを忍ばせてあります。

ESDではぐくむ『学力』

今日の持続不可能な現実の前で、絶望的になる子ども達・かつての子ども達が、少なくありません。ESDは、希望にスポットライトを当てるきっかけ作りとも言えますが、どのような「学力」形成につながるのでしょうか。
ここでは、まずコンピュータでは不可能とされ、人間だからこそできる「専門的思考」と「複雑なコミュニケーション」を、これからの社会で重要な「能力」としています。そして、ESD に伴う学校内外の学びによって「能力」が獲得される可能性、その過程で人と人との間における<つながり>が強く、広くなり、個人ひとりの「力」を超えた何かを生み出し、社会をより良いものへと変える可能性を記しています。
しかし、そのためには、学校の先生方の間と地域との間における協力が必要です。子ども達だけでなく、大人も学び続ける必要があります。

国連ESDの10年

2005 年から始まったこの「国連ESD の10年」は、2002 年のヨハネスブルグ・サミットの場で、日本政府がNGOの協力のもとに提案しました。つまり、国際社会におけるESD 推進の「言い出しっぺ」ともいえる日本、そして日本に暮らす私たちは、とりわけESD 推進のお手本になることが期待されているのです。

『ESD教材活用ガイド』より
入手方法:
団体教育機関で使用する場合にはACCU教育協力課(担当:柴尾/古川)までお尋ねください。
個人で入手をご希望の方は、当サイトからダウンロードしてください。
出版
発行 財団法人ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)
発売
出版年 2009年
税込価格 非売品
問い合わせ先 財団法人ユネスコ・アジア文化センター(ACCU) 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-32-7F 出版クラブビル E-mail: education@accu.or.jp
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