宮崎県 / 宮崎学園中学・高等学校
ホールスクールアプローチによるユネスコの理想を実現する学校
【事例紹介者(ASPUnivNet)】福岡教育大学 教授 石丸哲史
(支援担当地域:九州・沖縄)
学校ステータス
(2021年12月執筆当時)
キャンディデート校
教科等/特別活動 -
学年(または年齢) -
活動テーマ ホールスクールアプローチ
事例の特色

  • ユネスコ憲章に示された理念を実現のためグローバルな視点にもとづいた活動
  • 高等学校普通科グローバルコースおけるSDGs達成のための学習活動
  • インターアクト部とマラウイとの協働
  • ユネスコ協会との連携
  • ESDカレンダーの作成による教育課程編成

取組の詳細

高等学校普通科グローバルコースを設置し、SDGs達成のための学習活動によって異文化理解教育や環境教育が展開されています。ESDを主軸に据えたカリキュラムマネジメントが行われ、ホールスクールアプローチ実施のためにESDカレンダーを作成し、学校全体で各教科の取り組みを共有されています。このことにより、授業での取り組みが持続可能な社会を創る生徒の育成につながっているか振り返ることができ、教科間での連携も行いやすくなっています。

また、ユネスコ憲章に示された理念実現のためグローバルな視点にもとづいた活動が展開され、たとえば、インターアクト部では、外部講師を招いたマラウイに関する学習や、バッグ製造においてマラウイ現地の女性縫製団体などに発注することによって世界に目を向けさせるとともに、自国とのつながりも重視する活動を目指しています。

さらに、都城ユネスコ協会やJICA九州と緊密な連携をとることによって活動を充実させ、人権、民主主義の理解と促進に努めています。

ASPUnivNetによる
支援の内容

  • チャレンジ期間中においは、頻繁に担当教員とのやりとりを行い、効果的な学習やさまざまな活動を提案し、積極的に受け入れていただきました。
  • 学園全体の行事である宮崎学園FD・SD合同研修会において「SDGsに基づく教育実践」という演題ですべての職員にお話させていただきました。
  • 学校訪問をこれまで数回実施し、校内掲示を用いた取り組み、教科間連携、学園全体での取り組みにいて助言をさせていただきました。
  • ユネスコ協会やJICAなどとの連携による国際的な活動を継続していくことの意義に対する説明をしてきました。

取組を通して
変容が見られた点

ホールスクールアプローチへの取り組みが見えづらいとの指摘を受け、すべての教科でESDカレンダーが作られESD実施に向けた教育課程が編成されました。各教科への取り込み方や、かかる作業増への不安を持つ教員が多かったのですが、各教科での取組のSDGsとの関係を明確にすることによって教科間連携も取りやすくなり、教職員の意識変革がみられました。この教職員の変容が授業等を通して生徒に大きな影響を与え、ユネスコ協会主催の行事参加などと相まって生徒が主体的にSDGsに向かう姿を学校訪問によって看取ることができました。

資料・画像・動画等