奈良県 / 天理市立福住小中学校
「福住学」~福住を知り、福住に学びを生かす~
【事例紹介者(ASPUnivNet)】奈良教育大学 准教授 大西浩明
(支援担当地域:和歌山県・奈良県・滋賀県)
学校ステータス
(2021年12月執筆当時)
チャレンジ期間中
教科等/特別活動 全教科
学年(または年齢) 全学年
活動テーマ ホールスクールアプローチ
事例の特色

  • 氷室探検(復元氷室、氷室跡、氷室神社)(G2~G4)
  • 学校前水路での「生き物探し」(G2~G6)
  • 布目川の水質調査(G3~G4)
  • ヤマトサンショウウオ探索(全学年)
  • ビオトープづくり、ニッポンバラタナゴの放流(G7~G9)
  • 「こどもエコクラブ」に」全児童生徒が登録  など。

取組の詳細

学校教育目標に「持続可能な社会の実現に向けて」を掲げ、G1~G9(小学校1年~中学校3年)まで、それぞれ年間35時間の「福住学」の時間を設定し、地域の自然、歴史文化遺産などを題材として、各教科の学習と連動させた学習を展開している。

校区は、氷室を始め多くの歴史的な遺産がある地域で、また、「虫送り」や「さるまつり」などの貴重な民俗文化も継承されている。さらに、南限のスズラン群生地としても知られ、高原特有の希少な植物であるズミ(絶滅寸前種)やカツラギグミ(絶滅寸前種・特定希少野生動植物)も残されている。そこで、「福住学」という教科を創設し、G1~G9まで発達段階に従って「福住を知る」「福住に誇りをもつ」ためのプロジェクト学習を行っている。

ASPUnivNetによる
支援の内容

2021年度内に、奈良教育大学が主催する「ESDティーチャープログラム」を学校として受講し、小中学校全教員が「ESDティーチャー」の資格取得を目指している。SDGsの基礎的理解、ESDの学習理論、優良実践事例のESD分析、ESD単元構想案の相互検討、学習指導案の相互検討の5回の研修を実施した。

取組を通して
変容が見られた点

今年度より小中学校となり、これまで小学校が主体となって実施していた「福住学」を、9年間を通したものに再構築するため、ESDの視点を明確にしながら年間計画の作成に取り組んでいる。「福住学」の学びこそがESDであることを、教員が実感しながら学習を進めている。

資料・画像・動画等