東京都 / 大妻中野中学校高等学校
SDGs目標達成に向けたホールスクールによるグローバル教育
【事例紹介者(ASPUnivNet)】玉川大学教育学部 教授 小林亮
(支援担当地域:東京都、茨城県)
学校ステータス
(2021年12月執筆当時)
キャンディデート校
教科等/特別活動 外国語、社会科、総合的な学習の時間 その他
学年(または年齢) 中学校1年~高等学校3年
活動テーマ 地球市民教育、平和と非暴力の文化
事例の特色

SDGs目標達成に向け、身近なところからものの見方や行動を変容させることを目的とした外国語教育(英語・フランス語)を実施しており、海外留学プログラムをあわせ、SDGs課題研究の成果を英語・フランス語で発表する「大妻中野グローバル教育発表会」を毎年全校参加のイベントとして開催している。

取組の詳細

大妻中野中学校高等学校は、一貫教育を旨とする中等教育学校としてSGHの認証を受け、グローバル化の進む現代世界において有効な世界貢献ができる人材の育成を目指した「グローバル教育」をホールスクールで進めている。平成26年度から外国語教育の一環として英語とフランス語による「外国語発表会」を実施してきたが、令和2年度からはこれをさらに発展させ、外国語教育の成果発表に加えてSDGsをはじめとする世界的課題の解決に向けた課題学習の成果を外国語で発表する会として、日本国際連合協会の後援を得て「大妻中野中学校・高等学校グローバル教育発表会」として実施している。
語学自体もさることながら、ICT学習成果、SDGsに代表される地球規模の課題への学びの深さや行動変容へのビジョン、さらに英語やフランス語で「発表する力」「議論する力」の涵養が目指されている点に大きな特徴がある。各国大使など国際関係の最前線で活躍する専門家との対話や議論が取り入れられていることも特記される。

ASPUnivNetによる
支援の内容

同校のユネスコスクール加盟申請において玉川大学がガイダンスや加盟申請書の添削、出張授業などの支援を行った。また2021年8月7日に開催された「第2回ユネスコスクール関東ブロック大会」(ユネスコ未来共創プラットフォーム事業)では、玉川大学と大妻中野中学校高等学校とのコラボにより第1分科会「SDGs目標達成に向けて私たちにできること-高大連携による共同イニシアティブの試み」を実施した。

取組を通して
変容が見られた点

ユネスコスクールに加盟したことで、大妻中野中学校高等学校の生徒および教職員に、グローバル社会の一員としての教育貢献への自覚が高まったことが大きな成果として挙げられる。教科学習や外国語学習をSDGsの諸課題と結びつけて捉える視座と行動変容へのレディネスが獲得されたことも学校変容の成果として指摘される。

資料・画像・動画等