山門水源の森 |
【事例紹介者(ASPUnivNet)】奈良教育大学 准教授 大西浩明 (支援担当地域:滋賀県・奈良県・和歌山県) |
学校ステータス (2021年12月執筆当時) |
キャンディデート校 |
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教科等/特別活動 | 生活、理科、社会、総合的な学習の時間 |
学年(または年齢) | 全学年 |
活動テーマ | 持続可能な開発と持続可能なライフスタイル |
事例の特色 | 全校山門学習(春・秋) これをきっかけとして、各学年の発達段階に応じて各教科・総合的な学習の時間の学習に発展させている。 |
取組の詳細 | 奥琵琶湖にある「山門水源の森」は、かつては炭や薪を作るために利用されてきた里山で、里山の森に囲まれて、滋賀県内最大級の湿原があり、特徴ある生態系が広がっている。この森から流れ出る大浦川は琵琶湖に注ぎ、琵琶湖の固有種であるビワマスの産卵が盛んに行われている。このフィールドを最大限に生かし、毎年春、秋の「全校山門学習」を行っている。それを契機として、たとえば3年生では、生物多様性の観点から山門水源の大切さを知る学習、4年生では、水質調査をもとに水の大切さを知る学習、5年生では、琵琶湖の水を守るために上流域の自分たちができることを考える学習、6年生では、山門水源を守るために活動されている「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」の作業を体験する活動など、系統的に学習を進めている |
ASPUnivNetによる 支援の内容 | 2020年度、奈良教育大学が主催する「ESDティーチャープログラム」を学校として受講し、SDGsの基礎的理解、ESDの学習理論の理解、優良実践事例のESD分析、ESD単元構想案の相互検討、学習指導案の相互検討の5回の研修を修了し、管理職を含む8名の教員が「ESDティーチャー」の資格を取得した。 |
取組を通して 変容が見られた点 | 水源の森と自分たちの暮らしをつなげて考えられるようになった。これまでは、水質や生き物を中心として、「いかにして環境を守っていくか」という狭い視点に終始していたが、ESDやSDGsの視点を組み入れることで、そのためには自分たちの生活様式を見直すなど、自分事化して考えられるようになってきた。 |
資料・画像・動画等 |