ユネスコスクール支援内容
1.全国幼児教育ESDフォーラム2021
3年目となる本年度は、過去2年の知見を幼児教育の原理・理念から省察し、質の高い幼児教育と学校種間の接続についてのまとめの年と位置付け、「全国幼児教育ESDフォーラム 2021」(テーマ:ESDを基軸とした質の高い幼児教育の推進と学校種間の接続:幼児教育の原理・理念からのESDへの提言)を2021年11月12日(金)(バーチャルフォーラム11月1日(月)〜)を開催いたしました。第1部では、静岡大学教育学部と静岡市立日本平動物園と協働で制作した「SDGsデジタル絵本」を中心に、SDGsを推進する教師を結びつけるツールについて、多セクターの視点から議論しました。第2部は、宮崎県のソダツバヒカリ代表から、こども園を中心に地域全体が一緒に育つ場「ソダツバ」を作り上げている実践を紹介しながら幼児教育の本質からESDの教師教育への提言を行いました。「ともにつくる学びの場」をコンセプトに、全国からの260名(対面75名を含む)の参加者との対話を通し、持続可能な社会の創り手の育成について語り合うことができました。各地でのフォローアップも盛んに行われています。

2.ユネスコスクールの遊びと生活展
今年も全体の企画・運営は静岡大学教育学部で行い、展示については、ユネスコスクールの静岡市立こども園5園を中心に企画していただき、12月17日(金)、18日(土)、19日(日)に静岡ホビースクエアで、「ユネスコスクール の遊びと生活展」を実施いたしました。今年は、静岡市立こども園23園に加え、焼津市立幼稚園、富士市立幼稚園・保育園の遊び作品が会場を飾りました。また、今年度は、ユネスコスクールの企画・運営のもと、7月に事前、1月に事後の研修会を実施しました。3日間で、680名がご来場され、グローバルシチズンシップの基礎となる協働的な遊びの足跡を体感されました。

ESD活動紹介
1. SDGsデジタル絵本プロモーションワーキンググループを立ち上げ、「動物と一緒に地球の未来を考えよう」を希望する動物園に無料で動物園名、動物の名前を変更し、配布しました。また、地元の放送局のアナウンサーによるナレーション付きのバージョンや「ワンヘルス」という概念を前面に出した高学年バージョンなども制作、日本平動物園ホームページの「日本平動物園学習プログラム」からダウンロードできます。
https://www.nhdzoo.jp/learning_program/index.html 
2. 2つの自治体(川根本町<静岡県>と南砺市<南砺市>)と若手研究者の連携・協働により、2020年度から3年間のプロジェクト「ESD実践の基盤となる公立学校の組織・カリキュラムのモデル開発」(ユネスコ活動費補助金採択中)を行っている。2021年度は、日本教育政策学会と公開シンポジウム「EBPM時代における教育実践と制度改革の枠組みの構築~公立学校の変革支援の枠組みをどう創るか~」を開催した(2021.7.10)。また、昨年度第1回(2021.2.4)に続き第2回シンポジウム「義務教育学校をホリスティックに構想する」を開催(2022.1.25)する。2月末に報告書を刊行する予定。
活動自己評価
https://www.unesco-school.mext.go.jp/supporters/aspunivnet/self-assessment/shizuoka/