ユネスコスクール支援内容
1.加盟申請支援とネットワークを活かしたSDGs教育/ESDの推進
琉球大学は沖縄県内のユネスコスクールおよび加盟を目指す学校への申請支援をはじめ、SDGsの達成を目指してESDに取り組む学校に対しての実践支援、教育研究支援を行っています。また、県内のキャンディデート校への加盟促進につながる支援を行います。2022年度は、キャンディデート校の小学校1校、加盟を目指す県立高校1校においてユネスコスクールの取組みやESDの動向、学校実践の紹介を内容とする校内研修を実施いたしました。ユネスコスクール九州・沖縄ブロック大会においても開催支援(実践交流会での発表校支援、コメンテーター担当)いたしました。
2.ESDの推進、実践に関わるさまざまな支援
琉球大学は、1)県内のユネスコスクールや加盟を目指す学校での教職員を対象とした校内研修、2)沖縄県総合教育センターや県教育庁の各地区教育センター等における教員初任者研修等でのESD講習、3)県内の小中高等学校の教職員を対象としたESD及びSDGs達成に向けた教育の理解を深める研修における講師や指導助言を行っています。特に、沖縄の特異性を活かしたESDの推進とユネスコスクールの質の向上に繋がる支援を目指します。2022年度は、2件の中堅教諭研修において学習指導要領に示される「持続可能な社会の創り手」の育成を目指すESDの理念や動向や教育実践例の解説、そしてユネスコスクールの取組みを紹介する講師を担当しました。
ESD活動紹介
1.地域とともに未来社会をデザインする大学としてSDGs教育/ ESDに取組んでいます
琉球大学は、2019年6月に「琉球大学におけるSDGsへの取組みについて(学長メッセージ)」を公式ホームページにて発信後、2020年6月にSDGs推進室が創設され、4つのワーキンググループ(WG)(研究、教育、社会貢献、業務・ガバナンス)を設置し、本格的な取組みを開始しました。その中でも教育WGでは、現在及び将来にSDGs達成に貢献する人材を育成するために、SDGs達成に貢献する教育実践に向けたシンポジウムやワークショップの開催、授業科目とSDGs目標の関係の可視化、SDGs教育カリキュラムの構築などを通じて、自ら主体的に考え行動する能力を引き出すSDGs教育/ ESDを牽引する役割を担っています。
SDGs推進室web サイト

2.沖縄ESDティーチャー研究会の開催と教員の力量形成を支援しています
ESDの視点を持った授業づくりの実践につながるネットワーク(幼小中高大での実践を共有し、相互に活かしていく)の構築を目指し、2021年ESDティーチャープログラム(近畿ESDコンソーシアム・奈良教育大学主催)沖縄会場の開催支援を機会に沖縄ESDティーチャー研究会を立上げ、2021年11月より隔月でESDやSDGsの達成に向けた教育の授業実践の量と質を高めることにつなげることを目的に指導案を持ち寄って実践の報告や相互の近況報告等を行っています。参加者の相互理解と主体性、教科の多様性、経験の有無を問わない開放的な雰囲気を大切にした集まりを目指しています。2022年度の沖縄ESDティーチャー研究会は、オンラインで5回、ハイブリッドで1回開催しました。
2022年度のESDティーチャープログラム・沖縄会場(6~11月に計5回)での開催を支援し、受講した2名の県内教員が12月成果発表会・実践交流会でのESD実践発表へと繫がりました。また、ESDティーチャープログラム実践地域からの報告と今後への期待について、学内の教員が発表しました。
3.学生の主体的・対話的なESD実践を支援しています
全学部の学生有志で構成される琉球大学エコロジカル・キャンパス学生委員会(エコキャン)は、環境マネジメント全国学生大会やHESDフォーラム、そしてアジア最大の環境見本市であるエコプロへの参加等を通して、他大学の学生団体との交流・意見交換を深め、学生としての個人変容から社会変容に繋げる実践に取り組んでいます。大学では学生のこのようなESD実践をあらゆる側面から支援しています。

第15回HESDフォーラム@八戸学院大学で活動紹介をする学生たち

エコプロ2022@東京ビックサイトでブース訪問の小学生に沖縄の地域課題を説明する
活動自己評価
https://www.unesco-school.mext.go.jp/supporters/aspunivnet/self-assessment/ryukyu/
4. SDGs教育実践活動報告ワークショップを通して、県内の教育連携を進めます
県内学校では多くのSDGs教育実践が行われており、SDGs研究指定校やユネスコスクールの学校全体での取組をはじめ、関心を持つ教師個人での活動も多く見受けられるようになってきました。2023年3月18日対面及びオンライン配信で開催したワークショップ第一部では、県教育委員会のSDGs達成に向けた教育研究指定校やユネスコスクール・キャンディデート校からの実践活動報告、そして沖縄ESDティーチャー研究会のメンバーとして所属校でESDの実践をカリキュラムマネジメントの視点での報告、琉球大学の取組みといった小学校から大学までの実践活動を共有しました。会場では活発な意見交換が行われ、異種学校間でのオープンで網羅的な実践活動報告のメリットを実感することが出来ました。ワークショップ第二部では、文部科学省所管の独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の国際海洋情報センター(GODAC)より、「GODACのSDGs教育プログラムと活用事例の紹介」と題して特別講演が行われました。国際的な海洋環境・地球環境の情報等に関するデータの教育現場での活かし方を学び、連携促進につながる機会となりました。

多角的な視点での取組みを報告するキャンディデート校

沖縄ESDティーチャー研究会の先生による意欲的な実践報告
「SDGs教育実践活動報告ワークショップ」における報告者の詳細はこちらからご確認頂けます。
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活動自己評価
https://www.unesco-school.mext.go.jp/supporters/aspunivnet/self-assessment/ryukyu/