ユネスコスクール支援内容
千葉商科大学は、高い倫理観を持って行動するビジネスリーダー「治道家」を育成するという建学の精神に基づいてSDGsの推進を教育・研究の両面から進めています。本学の中期計画であるIST戦略(Information, Sustainability, Trust)の中でサステナビリティの研究・教育両面の取り組みの推進が戦略のひとつの柱とされています。SDGsやサステナビリティに関する研究が推奨されるとともに、教育と社会貢献も兼ねた活動として学長プロジェクト(テーマは「会計学の新展開」、「CSR研究と普及啓発」、「安全・安心な都市・地域づくり」、「環境・エネルギー」)が盛んです。その流れの中で、2023年にサステナビリティ研究所も設置されました。サステナビリティ研究所はESD研究をひとつの大きな軸にして活動を展開しています。
- 本学の教育の特徴のひとつとして、PBL型アクティブラーニングを重視してきており、各学部の教育において成果を残してきました。エシカル消費やコミュニティ開発に関するもの等、社会をより良いものにしていく変革主体になることを学生に促す教育を実践し、試行錯誤を続けています。
- 高大連携を通じて、高校教育に対する支援も積極的です。とりわけ付属高校の教育に対して数多くの実績が存在します(とりわけSDGsと掛け合わせた金融リテラシー教育に注力しています)。
- 市川市、市川商工会議所、市川市内の他大学と連携して、大学コンソーシアム市川産官学連携プラットフォームを形成しており、相互連携しつつ、教育活動や地域支援に関する活動を展開しています。
- 学生団体SONE、エシカルクラブ等、学生ベースのSDGs達成貢献のためのサークル活動もまた盛んであり、学生の側にもSDGs達成への貢献の気風と文化があります。
千葉商科大学は2024年7月にASPUnivNet加盟大学になりました。千葉県の大学として、主に千葉県内のユネスコスクールを支援していきます。ユネスコスクール加盟支援・ユネスコスクール活動支援・ユネスコスクール地域連携支援・ユネスコスクールネットワーク形成支援の四事業について千葉商科大学の持てるリソースを活用して実施していき、千葉商科大学が千葉県内のユネスコスクールのネットワークのハブとしての機能を果たしていきます。
2024年9月23日には、HESDフォーラムを開催します。“ESD and Sustainable Development”をテーマにした国際シンポジウムも同日開催します。
ESD活動紹介
1.サステナビリティ研究所によるESDの推進
サステナビリティ研究所はESD研究をひとつの軸にして活動しています。2024年9月23日に、高等教育におけるESDの在り方や実践事例について議論をする、高等教育における ESD(HESD)フォーラムを共催します。またベトナムの大学教員たちが多数集ってESDについて様々な角度から議論する国際シンポジウム「ESD and Sustainable Development」も同日開催します。
2.全学的なPBL型アクティブラーニングの推進
それぞれの学部で(または学部横断で)、様々なPBL型アクティブラーニングを精力的に取り組んでいます。例を挙げると、エシカル消費啓発を目的としたイベント「CUC ETHICAL DAYS 2023」では、CUCエシカル学生クラブや、複数の学部のプロジェクトやゼミが参加しています。地域の子供に消費・労働・納税を通じて社会の仕組みを学んでもらうイベントである「キッズビジネスタウンいちかわ」を開催しています。サービス創造学部では、学生たちが自分たちのプロジェクトに取り組み、一年に一度、「学生プロジェクト大賞」での表彰があります。PBLを実施しているゼミも多く、ICTやデータを活用して、アミューズメント施設と協働で若者を取り込む施策に挑戦するプロジェクトであったり、フードバンクを学び実践するプロジェクトであったり、地域活性化のために地域の祭りに参画するゼミであったり、多数あります。
3.持続可能な社会の実現に向けて、大学として責任を果たす
持続可能な社会の実現に向けて、単に教育だけではなく、大学として責任を果たそうとしています。千葉商科大学は、2017年11月より電気とガスを含めたキャンパスの総エネルギー消費量に相当する再生可能エネルギーの発電により、「自然エネルギー100%大学」をめざす取り組みを進めています。2024年3月末で自然エネルギー率は95.9%となりました。また、フェアトレード大学の認定も受けており、学食や大学生協でのフェアトレード商品の提供や販売等、フェアトレードの普及啓発にも取り組んでいます。ダイバーシティ啓発の推進にも取り組んでいます。
4.学生たちによる自主的な取り組み
学生団体SONEは、大学の省エネの活動のために様々な取り組みをしています。例えば、省エネの教室にするべく、教室の二重窓化と壁面に断熱材を設置するDIYに取り組んでいます。CUCエシカル学生クラブはフェアトレードに関する様々な啓発活動に取り組んでいます。学生有志で構成された実行委員会により、地域の小学生たちにSDGsを学んでもらう「わくわくSDGsフェスタ in 千葉商科大学」が開催されました。