2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉

「地域に根付いた地域に愛される地域に貢献できる学校」をテーマとして、ESDを本校における地域課題解決型キャリア教育(吉高地域キラメキ(YCK)プロジェクト)と捉え、その実践を通して、生徒の課題解決能力と主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度、社会の中で自らの役割を主体的に果たそうとする態度の育成を目標としている。「教科学習(授業)」「総合的な探究/学習の時間」「課外活動プログラム」「プロジェクトリーダーによる特別ミッション(今年度から学校設定科目「地域課題探究」として新設)」を通して、「地域観光」「地域福祉」「地域教育」「地域防災」の4分野を柱に様々な取組を行っている。

①教科学習での活動:地域の現状や生徒たちに求められていること等について基本的な知識を獲得することを目指し、地域人材との連携を「家庭基礎」「英語会話」でも図った。

②総合的な探究/学習の時間での活動:教科学習で獲得した知識を活用し、協働して学ぶ態度や、自分の意見を明確にして他者と対話する能力を育成することを目標として、キャリア教育コーディネーターによるオリエンテーション、1年生では「地域の大人と語る会」や、2年生では「大人に学ぶ 未来デザイン」を実施し、効果的な地域課題解決型学習を継続して展開することを目指した。

③課題活動プログラムでの活動:今年度はコロナ禍の中ほとんどの活動が中止となった。その中で、生徒会の生徒が中心となり、マスクを製作し老人福祉施設に寄贈し、家庭クラブ委員が中心となり雑巾を製作し寄贈することができた。協働して学ぶ態度や、他者と対話する能力等が発露されることができた。

④学校設定科目「地域課題探究」での活動:今年度、単位制に移行したこともあり、学校設定科目に新設して実施した。プログラム化された課外活動とは異なり、地域を学びのフィールドに、課題の抽出・仮説立て・ヒアリング・実践・振り返りまでを取り組む。コロナ禍の中でグループ活動もしにくい状態で3密をさけながら、進めていくことは大変であった。地域の課題に取り組み、地域の方にヒアリングした内容や、あらたな課題を発展させている。課題解決を通して、地域に参加する力、主体的に地域(実社会)と接点を持ち貢献していこうとする態度を身に付けた。

来年度の活動計画

コロナ禍にあってもできることに取り組み、生徒にとって意義ある学びを継続させるために、学校内外の立場や価値観の違う人たちと方向性を共有することで関係性を高め、地域資源を活かして探究学習の質を高めていく。また、生徒が課題に気づく場面を多く設けたり、答えが一つとは限らないテーマについて対話しながら、互いを認め合う力を伸ばしたりできるように、普段の授業が、生徒一人一人とその集団が成長する場になるようにする。そのためにも「振り返り」を充実させ、どのような発見や学びがあったのか、改善点は何かなどの自己評価に重点を置いた授業改善に取り組む。