2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉, 健康, 食育, 貧困

本校は、岐阜県が推進するふるさと教育に重点を置き、「地域に根付いた地域に愛される地域に貢献できる学校づくり」を掲げ、地域課題解決型キャリア教育である学校設定教科「ESD」を含めた「吉高地域キラメキ(YCK)プロジェクト」の活動を通して、生徒の課題解決能力と主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を育てること、また、「総合的な探究の時間」等を有効活用し、生徒の社会的・職業的自立を促すとともに、社会の中で自らの役割を主体的に果たそうとする態度を育てることを目標とした。

これは、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野のうち、特に②「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」、③「異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」に該当する。

活動のねらいを達成するために、生徒に身に付けてほしい力を「見つける」「伝える」「解決する」の3つに整理し、これを踏まえ、将来社会で必要となる学力の育成をめざし、「地域創生キャリアプランナー」を配置して、具体的には、次に示す4つのフィールドにおいて、地域(実社会)との接点を重視した学習プログラムを積極的に展開した。行政や地元企業、地域住民など、学校外の立場や価値観の違う人たちと協働する場面が増えたため、「地域の担い手を、社会総がかりで育てる」という方向性を共有し、質の高い対話を重ねることで関係性を高めている。

➊各教科の授業(・保育園英語交流【英語科】・福祉人材育成【家庭科】など)

➋総合的な探究の時間(・キャリア教育講座・地域の大人と語る会・防災について考えよう・地域SDGsをつくろう!)

➌課外活動プログラム(・子ども食堂支援・絵本の読み聞かせ会・市長ワークショップ・小学生サイエンス教室、学習サポーター、ひまわりプロジェクトなど)

➍学校設定教科「ESD」(郷土料理、空き家、祭り、観光、伝統をテーマにした地域課題探究と、台湾新港郷とのオンライン交流会を通した国際理解探究)

来年度の活動計画

「各教科の授業」では、地域の現状や生徒に求められること等についての基本的な知識等を獲得することを目的に、学校外の人材と連携を図りながら、複数の教科で実施する。

「総合的な探究の時間」では、各教科の授業等で獲得した知識を活用し、協働して学ぶ態度や、自分の意見を明確にして他者と対話する能力を育成することを目標に実施する。

「課外活動プログラム」では、自分の興味・関心・予定に応じて、各教科の授業等で獲得した知識を活用し、協働して学ぶ態度や、他者と対話する能力等が発露されることを期待し、実際に地域に出かけて多様なプログラムを実施する。

「地域理解探究」では、学年を超えてグループを編成し、地域の課題解決の糸口を探る活動に、1年間じっくりと探究活動に取り組む。可能な限り積極的に地域へ出て、インタビューやフィールドワークを行うことで、地域への興味関心を持ち、自分の探究課題を見つけ、その解決に向けて力を持ち寄り、成果を報告会で伝える。

「国際理解探究」においては、可能であれば、夏季休業中に、飛騨市の友好都市である台湾中部の嘉義県新港郷でホームステイ研修を中心に学習する。渡航、ホームステイが困難であれば、オンラインでの交流会など柔軟に対応し、飛騨市古川町とまちづくりで交流してきた新港文教基金会の皆さんと、互いの自然・文化・歴史・魅力・課題を英語で学び合う。