2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉, 健康

本校では、ふるさと教育に重点を置いており、「地域に根付いた地域に愛される地域に貢献できる学校づくり」を掲げ、課題解決能力を育成することを目標としている。

具体的な取り組みとして以下2点を掲げている。

・地域課題解決型キャリア教育である学校設定教科「ESD」を含め、「吉高地域キラメキ(YCK)プロジェクト」の活動を通して、生徒の課題解決能力と主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を育てる。

・「総合的な探究の時間」等を有効活用し、生徒の社会的・職業的自立を促すとともに、社会の中で自らの役割を主体的に果たそうとする態度を育てる。

これは、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野のうち、特に②「持続可能な開発および持続可能なライフスタイル」、③「異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重」に該当する。

目標達成のために、生徒に身に付けてほしい力を「見つける」「解決する」「伝える」の3つに整理した。具体的には、将来社会で必要となる学力の育成をめざし、「地域創生キャリアプランナー」を配置し、地域(実社会)との接点を重視した学習プログラムを積極的に展開した。行政や地元企業、地域住民など、学校外の立場や価値観の違う人たちと協働する場面が増えたため、「地域の担い手を、社会総がかりで育てる」という方向性を共有し、質の高い対話を重ねることで関係性を高めている。

本校のESDは、「地域課題探究」「国際理解探究」の2つを設けている。「地域課題探究」では、地域の課題解決の糸口を探る活動に、学年を超えてグループを編成し、一年間じっくりと探究活動に取り組んだ。今年度は12の班に分かれ、それぞれ【観光、文化、食、健康、伝統、福祉、ICT、差別】といった分野でそれぞれの探究課題を見つけ、その解決に向けて力を持ち寄り、成果をパワーポイントで表現して、ポスターやパンフレットなどの成果物にまとめる。

「国際理解探究」では、台湾中部の嘉義県新港郷にある「新港文教基金会」に所属する学生ボランティアと、お互いの国の自然・文化・歴史・魅力・課題を英語で学び合った。例年であれば台湾新港郷でホームステイ研修を中心に学習するが、コロナ禍により昨年同様中止した。今年度は、オンラインでの交流会を2回実施した。

それぞれの1年を通しての活動は報告会(令和4年2月4日)で発表予定。

来年度の活動計画

「地域理解探究」では、学年を超えてグループを編成し、地域の課題解決の糸口を探る活動に、1年間じっくりと探究活動に取り組む。可能な限り積極的に地域へ出て、インタビューやフィールドワークを行うことで、地域への興味関心を持ち、自分の探究課題を見つけ、その解決に向けて力を持ち寄り、成果を報告会で伝える。

「国際理解探究」においては、可能であれば、飛騨市の友好都市である台湾中部の嘉義県新港郷でホームステイ研修を中心に学習する。渡航、ホームステイが困難であれば、オンラインでの交流会など柔軟に対応し、飛騨市古川町とまちづくりで交流してきた新港文教基金会の皆さんと、互いの自然・文化・歴史・魅力・課題を英語で学び合う。