2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED)

本校は、『「みな」と「みらい」を創る子』を学校教育目標として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して、ESDを中核とした学校づくりに取り組み、様々な企業、大型商業施設、公的機関など地域資源と連携した「持続可能な社会の担い手の育成」を目指している。毎年、各学年、各学級で自分たちの思いをもってテーマを設定し、それぞれの活動を行っている。

6年生は、開校当初から5年間に渡り、SDGsやESDに取り組んできたので、その集大成として、「これからの社会において大切にしていきたいこと」をテーマに取り組んだ。子どもたち自身が課題を設定し、探究活動を行った。自分たちのまち、持続可能な社会のために、どのようなことができるかを探究の視点として考えた。港湾局と連携した海の保全活動、地域の大学生と連携したまちの魅力発信マップの作成など活動の広がりを見せた。(重点分野①~③)

6年生の活動

5年生は、学年で「世界を笑顔に!校歌プロジェクト」に取り組んだ。「世界の笑顔」を意識し、モンゴルの小学生との交流を行い、自分たちと生活や考えの違いを知ることができた。そんな違いがあっても、みんなが笑顔で、平和な社会を望んでいるという共通した思いがあることを実感することができた。そして、東京スクールオブミュージックと連携し、SDGsの達成をテーマにした学校の伝統となる校歌を作成している。(重点分野①③)

 

4年生は、「みんなで守ろう!世界の海と生き物を」に取り組んだ。自分たちが感じるまちの課題は「海が汚れている」「ごみが多い」「たばこのポイ捨て」の3つであった。その課題をもち、臨港パークで調査し、潮入りの池では、たくさんの生き物がいることに気づいたが、干潮の時間帯では、予想通り「プラスチックごみ」や「たばこ」が多く、東京湾大感謝祭やアマモメッセンジャーなどのイベントを通して、より多くの人に、海の環境や課題を広め、持続可能なまちづくりを伝える活動をした。(重点分野②)

来年度の活動計画

来年度の活動については、各学年や各学級での思いをもとに活動を考え、様々な機関等と連携した活動を想定している。

[環境活動]

NPOや近隣企業と連携し、身近なごみ問題から創造的なリサイクル(アップサイクル)に関心を広げる活動。

[自然共生]

学校内の池を生き物が集う、自然に近い持続可能なビオトープにする活動。

[海洋保全活動]

身近な海の生き物調査や住みやすい環境について考え、横浜の海を再現した「海水槽」を作成した。全校児童や地域の人たちに、海の生き物に興味をもってもらえるように、手入れや改善を考える。

[まちづくり]

2年生は生活科でまちとつながり、人々の想いに触れながらまちの価値を見つめ直す。高学年は、まちの社会課題解決に向けた取り組みを進める。地域にある「みなとみらい熱供給21」と連携し、地域のエネルギー環境についても考えていく。これまでの活動をさらに発展させ、まちににぎわいを増す方法についても考えていく。