2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 国際理解, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費, 減災・防災, 世界遺産・地域の文化財等, 健康, 食育, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED), その他の関連分野

本校は「あたりまえのことをあたりまえに出来る人間」を教育理念とし、ユネスコスクールとしては、①国際理解教育、②社会貢献活動、③探究活動を3本柱として活動をしている。今年度7月にユネスコスクールとしての認定を受け、今までの取り組みに加えた新しい挑戦を積極的に行った。

①ユネスコスクールとして新しく取り組んだ行事
【7月 東高校 ESD day】
メディア総合研究所福田訓久氏をメイン講師として、半日かけて、SDGsへの理解を深める生徒による発表、講演、ワークショップを行った。ユネスコスクールに通う生徒として、SDGsを意識することの大切さを自然と学ぶことができた。
≪内容≫
・生徒によるボランティア活動に関する実践報告
・講演 JICA横浜中野氏
・ワークショップ

【12月 SDGs プレミアムプログラム~17’sプレゼンテーション~】
横浜メディアビジネス総合研究所のご協力で、SDGsに取り組む横浜市の17の企業や個人によるワークショップを行った。最初にオリエンテーションとして関東学院副学長小山氏による講演を行い、生徒は17のブースに分かれて一人3つのワークショップに参加した。
今回のワークショップでは、第1希望しかとらず、あとの2つはランダムに振り分けた。自分の興味関心の範囲外にも目を向け、様々な取り組みを知ってほしいという狙いからである。生徒は、それぞれのワークショップに真剣に取り組み、普段の授業では得られない知識を得ることができた。

②国際理解教育
本校は、帰国生や留学生の受け入れを積極的に行う学校である。帰国生による、自分が住んでいた国の紹介プレゼンテーションや留学生による自分の国の紹介プレゼンテーションを行うことで、ガイドブックには載っていない海外の生活や文化について身近に感じることができている。
また毎年3月にUNIS/UN(国連インターナショナルスクール学生会議)に生徒を派遣している。

③社会貢献活動
本校は以前から積極的にボランティア活動に取り組んでいる。部活動による近隣の小学校や中学校での技術指導、学習支援活動、横浜マラソンの給水、水源林保全等。

④探究活動
【1年生による課題学習】
夏休みの課題として、SDGs17の項目から一つ選び、レポートをまとめた。それを9月にクラスごとに全員が発表、クラス代表が11月に学年全員の前で発表した。学年の代表は、3月に行われる横浜市立高校総合学習発表会に東高校代表として参加する。

【チームバガスによる文化祭の取組】
文化祭の際にでるごみの減量や環境について考えることを目標とした有志団体チームバガスを結成し、調理販売で使用する皿をすべてバガス素材というサトウキビ由来のものに変更し、それを土に還すというプロジェクトを行った。文化祭後、多くの生徒の力でバガス皿を土に埋めた。現在は経過観察中である。

来年度の活動計画

7月のESD day、12月のSDGs プレミアムプログラムを軸に、生徒に「知識のシャワー」を浴びせることを目標に活動したい。学校内だけでなく、外部講師の協力を得て、継続的な取り組みとなるよう努力していきたい。
今年度は、ユネスコスクール認定初年度ということもあり、教員が中心となって動くことが多くあった。平成31年度は、今年の活動を継続し、より深化させていきたいと考えている。具体的には生徒が軸となり動く取り組みを増やしていきたい。そのために、4月を目標にクラスと学校全体の取り組みをつなげる「ESD委員会」、チームバガスのような積極的な環境活動、ボランティア活動を支える「サスティナブル研究部」の設置を目指している。