2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

平和, 人権, 福祉

本校は、「仲間と関わり合いながら、安心して自分の良さを発揮できる学校」を目指す学校像としている。ESDを「持続可能な社会づくりの担い手を育む教育」と捉え、ESDの実践を通して「地域への愛着を深め、地域やまわりの人々に貢献する力」の育成を目標とし、以下の生徒会活動、学校行事を通して人権感覚を育む活動を行った。

  1. 生徒会による「あったかサイト」「にこにこ挨拶メーター」の常設により、生徒が年間を通して人との関わり方や挨拶を交わすことの意味を意識し、心に留めることができた。
  2. 昨年度に引き続き、「防災教室」や「ふるさとふれあい学習(地域の方への暑中見舞い・年賀状の送付)の実施を通して、地域の中の一員であることの自覚の醸成と地域を愛する情操を養うことに繋がった。
  3. 駐日リトアニア臨時大使来校を機会とし、大使とのふれあいやリトアニアセミナーを通して杉原千畝氏の功績を改めて学び、八百津町との心の繋がりを確かめることができた。
  4. YTJ人権ウイークでは、人権について考えることを通して身近な人との関わりを見つめ直し、一人一人がかけがえのない存在であることに気付くことができた。
  • 見つけた多くの仲間の良さや輝く姿をエピソードカードに記入し、廊下に掲示する。
  • エピソードカードを振り返りながら、「あったか標語(五七五)」を作る。
  • 標語を校内に掲示し、全校で良さを認め合う。
  • 地域の福祉施設に届ける寄せ植えの鉢に標語の一部を短冊にして貼り付けることで子ども達の気持ちを広げる。

地域の方と関わる場面が少ない中で、学校で大切にしている「思いやりの心」を地域にも広げることで、学校と地域の繋がりを太くするきっかけとなった。

来年度の活動計画

本校が所在する八百津町は、杉原千畝氏のゆかりの地であり「人道の町」として知られている。町内の小中学校では、人権にかかわる学習を「人道学習」と呼び、学習を進めている。今年度も、新型コロナ感染症拡大のため、様々な活動が自粛となり、生徒達の学んだことを実践に活かす機会が少なかった。

令和4年度は、新たに地域にある高齢者施設、福祉施設を訪問する体験学習を年間の計画の中に位置づけ、実施していく。

また、様々な教育活動の中で、地域の方々との協働の機会を意図的に設けていく。地域の方々と生徒たちとの交流を増やすことで、郷土を大切にしていこうとする心が養われると考える。