2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 健康

本校は、「自律・実践・創造」を学校理念として、ESDの実践を通して「地域を知り、地域で育ち、地域に貢献できる社会人として生きる」力の育成を目標として活動した。

 

①『ふるさとを知り、ふるさとを守る』持続可能な生産をつなぐ教育

本校では「ふるさと教育」を高校生活三年間通してとても大切にしている。

一年生はふるさとである「岐阜」を知り、学び、親しむため、「白川郷研修」を行った。また、全員が地元の商工業所、事業所へと3日間のインターンシップに取り組み、地域観、職業観を身に着けた。

二年生では、就職を希望する約20名の生徒が、一年間を通して毎週木曜日に地域の事業所で企業実習を行う「デュアルシステム」に取り組み、三年生では、進学から就職まで様々な進路ガイダンスを行うことで、三年間を通して地域社会を知り、社会貢献する心を育むとともに彼らの自己実現を目指した。

他にも、少子高齢化が進んでいく八百津町を元気づけ、地域との交流を深めるために、八百津町産業文化祭等の地域行事に多くの生徒が積極的に参加した。

 

② 生物多様性、環境問題への教育

本校では、生物多様性、環境問題への現代社会の課題を自らの課題ととらえ、ESDを実践していく教育を行っている。「地域を知り、地域で育ち、地域に貢献できる社会人として生きる」人間性の育成を目標として、活動を行った。

本校は雄大な山々に囲まれた、とても自然豊かな場所に位置する。本校の自然科学部では、生態系に多大な影響を及ぼしているアメリカザリガニを使って、持続可能な社会の在り方について考えている。身近なプラスチックごみの回収、分析や、近くのため池に生息するアメリカザリガニからマイクロプラスチックを採取し、分析する活動を通し、環境問題との付き合い方やSDGsに対する考え方を育んでいる。

 

③人道的価値観をはぐくむ活動

本校は「命のビザ」で活躍された杉原千畝氏にゆかりが深い。人道的な道徳観をはぐくむため、毎年一年生全員を対象に、八百津町元国際交流員のリバモア・ハニト氏に講演をいただいている。また、家庭科の授業では「車いす体験」「認知症サポーター講座」を通し、人権意識の構築と育成を目指した。

 

 

来年度の活動計画

①人道的価値観をはぐくむ教育。

杉原千畝氏の精神を受け継ぐ人道教育を継続発展するとともに、地域でのボランティア活動に積極的に取り組む。

 

②社会での調和と自立を目指した教育

デュアルシステムやインターンシップ活動を引き続き行い、社会に貢献できる生徒の心身の育成、また地域の行事にも積極的に参加していく。

 

③ふるさとを知りふるさとを守る教育

町の特色ある行事を通し、ふるさとに愛着を持ち、守っていく心を育てるとともに、自ら進んで取り組める資質・能力を養う。