2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 国際理解, 平和, 人権, その他の関連分野

本校は、「自律・実践・創造」を学校理念(※もしくは活動テーマ)として、ESDの実践を通して「地域を知り、地域で育ち、地域に貢献できる社会人として生きる」力の育成を目標として活動した。

具体的には、「人道的価値観を育む教育」、「社会での調和と自立を目指した教育」、「ふるさとを知りふるさとを守る教育」を柱に、①3年間を通して人権意識を高める杉原千畝を題材とした人道教育に係わる活動、②3年間を通したキャリア教育の中で、将来の自分と地域社会とのつながりを意識させる教育、③ふるさと岐阜・ふるさと八百津に係わるふるさと学習を行った。

①  人道的価値観を育む活動

1年生は、リトアニア大統領が来日して八百津に来た際に、生徒代表が平和を希求した英文の手紙を直接手渡した。授業では現代社会で、杉原千畝についてその精神や歴史的背景について学び、町在住ユダヤ人の特別講義を開催した。そして、岐阜県国際交流員のリトアニア人による講演会を全校対象で行った。また、家庭科の授業では「車椅子体験」「認知症サポーター講座」などを実施した。2・3年生には1年生で培った人権意識の醸造のために、町の高齢者・小学生などとの交流行事に取り組んだ。

②  社会での調和と自立を目指した教育

1年生では、全員が八百津町内の事業所において3日間のインターンシップに取り組み職業観を身につけた。2年生では20名の生徒がデュアルシステム(企業実習:毎週木曜日に八百津町周辺の事業所で企業実習に取り組む)に取り組み、職業観のさらなる育成に努めた。3年生では、様々な進路志望別ガイダンスなどを通して地域社会に貢献する心を育むとともに自己実現を目指した。

 

③  ふるさとを知りふるさとを守る教育

少子高齢化が進む八百津町を元気づけるために、八百津祭りや八百津産業文化祭など、地域行事に多くの生徒が積極的に参加した。また、八百津町とその周辺の自然環境を守るために、自然科学部が特定外来生物アルゼンチンアリの駆除について研究を続けた。

来年度の活動計画

①人道的価値観を育む教育

  杉原千畝氏の精神を受け継ぐ人道教育を継続発展するとともに、地域でのボランティア活動に積極的に取り組み、地域の活性化に繋げたい。

②社会での調和と自立を目指した教育

令和2年度はデュアルシステムに取り組んで5年目となる。今以上に地域の発展に貢献できる社会人の育成に努めたい。

③ふるさとを知りふるさとを守る教育

  小中学校で学んだ知識を生かして、ふるさとへの愛着心をさらに育む活動を続ける。

いずれの活動も、SDGsの枠組みを意識して行いたい。