2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は、校訓「敬神 愛人 自修」に基づきESDを実践している。校舎改築が2020年1月に竣工し、屋上遮熱やLED化等でエネルギー使用量が削減され、より環境に配慮した校舎となった。

本校におけるユネスコスクールとしての活動の主な領域は、平和教育、国際理解教育、環境教育、ボランティア活動、SDGsの学びの5つである。それぞれの活動を通して、主体的に学びに向かう力を養い、国際的な視野に立ち社会に貢献できる自立した女性を育てることを目指している。

9月には甲府ユネスコ協会の総会に招かれ、教員が活動報告を行った。

  • 平和・人権・福祉についての教育に関わる活動

3月に実施している高校1年生の修学旅行では、平和学習の一環として沖縄・長崎、韓国を訪問する予定であったが、中止となった。代替行事として、高校2年生が11月に長野県の無言館と松代象山地下壕を訪れ、平和学習を行った。

11月の全校修養会においては、東日本大震災で被災した教会の牧師を講師に招き、講演会を実施した。同じ行事で、各学年ごとに人権、国際、福祉などのテーマで学習を実施した。

高校1年生は継続的に平和学習に取り組み、4回の講演会を行った。また、その学習成果を動画にまとめる取組を行った。

  • 国際理解教育に関わる活動

2020年3月に予定されていたベトナムJICA研修は中止となった。また、海外への研修旅行や、海外からの訪問受け入れはすべて中止となった。一方で、中国からの私費留学生を迎え、12月には来日が実現した。

  • 環境教育に関わる活動

自然科学部において、富士山麓などの環境に関わる研究を行った。

  • ボランティアに関わる活動

生徒会としてフードバンクに協力した。YWCAひまわり部が近隣の高齢者への配食サービスに参加した。

  • SDGsの学びに関わる活動

全校生徒がSDGsを意識できるよう、各教室にSDGsのロゴを掲示した。

中学1年生がSDGsに関する学習を行った。高校2年生が「観光甲子園」に取り組み、ユネスコエコパーク圏内の地域についてSDGs達成を目指す観光プランを提案した。

来年度の活動計画

3月に2020年度校内研究発表会を予定している。中学2年生は自由研究、中学3年生は統計学習、高校1年生は平和学習、高校2年生は課題研究の成果を発表する。3月に予定されていた高校1年生の修学旅行は12月に延期して実施予定である。
2021年度も前述の5つの領域について活発な活動を行うことを目指す。SDGsに関する問題解決型の探究活動をはじめとして、思考力・判断力・表現力を身につけられるような授業をめざし授業改革を進める。