2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 貧困, エコパーク

本校は、「敬神・愛人・自修」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通してESDを実践し、生徒自身が考え行動する力の育成を目標とした。

また、8月に甲府ユネスコ協会の年次総会に参加し、本校のESD活動について報告した。

①地球市民および平和と非暴力の文化

(1)ウクライナの平和を祈る活動

2022年3月17日(木)校内研究発表会において「ウクライナを知ろう」というテーマで講演会を実施した。ウクライナ出身の本校講師フォミチョヴァ・クセニヤ先生を講師に招き、ウクライナの言語や文化を学び、戦争の現状について知った。

その後、生徒会が中心となって呼びかけて全校生徒からのメッセージを集めたり、ポスターを作成して校内に掲示したり、生徒自身が考え発表する機会を自らつくり出した。

また、生徒会によるウクライナ緊急募金の呼びかけを甲府駅付近にて複数回実施し、学びを地域への働きかけに展開することができた。

生徒会がウクライナ支援のためのクリスマスコンサートを実施した。

(2)青い目の友情人形

青い目の友情人形に関する卒業生の自由研究がきっかけとなり、新たな友情人形をアメリカのギューリック3世より寄贈された。その贈答式を兼ねて、中学1年生と中学2年生全員が合同授業に参加し、卒業生を講師として日米の友好関係を促進しようと努力した人々の取組について学んだ。

(3)修学旅行の事前学習としての平和学習

平和学習の一環として実施している高校1年次3月の修学旅行は延期され、高校2年次の12月に沖縄・長崎を目的地として実施した。2022年度高校1年生の修学旅行は3月に実施予定である。どちらの学年も、沖縄、長崎、韓国に関する事前学習は予定通り実施した。

2023年度中学3年次に導入される修学旅行の事前学習として、中学2年生が聖書に書かれた平和を考える活動を実施した。

9月16日の中学3年リトリートでは、「神を信じ、平和をつくり出した人々に学ぶ」をテーマに、浅川巧、ケーテ・コルヴィッツらの生き方に学んだ。

(4)ボランティア活動

生徒会がフードバンクや書き損じはがきの回収に協力した。YWCAひまわり部が近隣の高齢者への配色サービスに参加した。同部はユニクロの「届けよう服のチカラプロジェクト」に参加し、難民に届けるためにこども服を集めた。

②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル

中学1年の自由研究ガイダンスや中学3年の統計学習、高校1年の総合的な探究の時間など、SDGsについて考える機会を設けた。

高校2年の「情報の科学」において、本校が位置する甲武信ユネスコエコパーク圏内の地域研究を実施した。RESASのデータから課題を読みとり、各市町村の総合戦略を読み解き、自然資源を生かしながら地域活性化をはかるアイデアを提案した。

自然科学部において、ウキクサによる水質浄化等に関わる研究を行い、環境意識を高めた。

③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重

2021年12月2日、3日に中学生全員が英語研修を実施し、様々な文化的背景を持つ講師を招いて小グループで活動を行った。

図書室イベントでフィリピンからの留学生の話を聞く機会を設けた。

2023年1月からのニュージーランドターム留学の参加予定者が事前学習を行った。

来年度の活動計画

中学2年生は自由研究、中学3年生は統計学習、高校生は課題研究の成果を発表する。

高校1年生は3月に沖縄・長崎を目的地とする修学旅行を実施予定である。

10月に全校生徒がラオス等の子どもたちの修学支援を目的として「ウォーカソン」を実施する。