2019年度活動報告

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本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, その他の関連分野

本校は、「国内外の学校間および地域との連携によるグローカル人材育成」を活動テーマとして、ESDを「論語を基盤として多様な主体との連携と海外でのフィールドワークをあわせることで、心豊かな精神と国際感覚を有し、自分と地域と地球の課題や関係性を結びつけて考え実践できる人材の育成」と捉え、ESDの実践を通して本校が地域の拠点の役割を果たし、小中高と地域が連携してグローカルな視点を育成する学習機会を創出することで、持続的なまちづくりに寄与することを目指した。また、国内外のユネスコスクールとの交流を通して、ユネスコの理念を実践する高校生同士が学び合うことで、相互に多様性と特徴を理解し、持続可能な社会の創り手として成長することを目指した。
具体的には、総合的な学習の時間を柱に、①地域でのボランティア活動、②論語の日常化、③町との協働による地域課題解決型探究学習、④国際理解学習、を進めた。
① 地域でのボランティア活動
次の2つのボランティア活動を生徒会が主催している。
1) 閑谷学校ボランティアガイド
本校は、1670年に備前藩主池田光政公が設立した日本最古の庶民の学校「閑谷学校」を源流としている。閑谷学校の建築意匠や歴史的遺品等について研究し、その成果を観光ガイドという形で一般に提供している。
2) 小学校学童保育
曜日ごとのグループに分かれて活動している。各生徒の活動は週1回なので、他の活動(部活動や委員会活動等)と両立することが可能。
また、小中学校との連携で学習活動の支援として次の3つを行った。
1) 放課後学習支援
町教委が町内の中学校を対象に行っている放課後学習支援に、本校生徒が地域ボランティアの方と一緒に数学の基礎学力向上の支援に取り組んでいる。
2) 身体障害者野球チーム「岡山桃太郎」との合同野球教室
本校野球部と身体障害者野球チーム「岡山桃太郎」が幼小学生を対象に野球教室を開催した。今年度は2回の開催に留まったが、来年度は回数を増やしていく。
3) 出前授業
本校生徒が先生役になり、小学校での英語出前授業、中学校での論語出前授業を実施した。
② 論語の日常化
全校集会での論語朗誦、毎朝のSHRでの「今週の論語」の朗誦を通して、論語を身近なものとし、生活の鑑となるよう活用している。
③ 町との協働による課題解決型探究学習
学んだことを地域で活用し実践から学ぶことで自己成長を図るサイクルの中で、総合的な学習の時間で3年間4単位のプログラムを組んでいる。地域おこし協力隊が和気町支援職員として本校に常駐し、探究学習の企画立案や地域とのコーディネートを担っている。
1年生:探究学習の手法を学ぶとともに、各自の得意分野を生かして町の課題解決の提案を行う。
2年生:「いのち、くらし、よのなか、しごと、コラボ」の5分野で、町の課題を探究し解決案を提案する。しごと分野は夏季休業中に探究型インターンシップを行う。
3年生:各自の進路分野において、予想される未来と理想の未来の差を埋める提案をする。
また、探究活動においては、グループまたは個人のテーマがSDGsのどの目標項目に関連付けられるかを考察するよう指導している。
④ 国際理解学習
1) こくさいフォーラム in Wake
留学生を招き英語を活用しながら海外の文化を学んだり、自分が生きる地域と世界についてワークショップで体験したりして、ESDの学びを深める。
第1回(10月20日)、第2回(2月予定)、第3回(3月予定)計画中
また、2月1日、講師として東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科長(准教授)岡崎エミ氏を迎え、地域内外の方と和気町の課題解決に向けた実行プランを提案する「多様な主体による協働会議」を開催予定。
2) English Camp(8月3日、4日)
小中学生が英語で表現するプログラムを本校生徒が開発・実践する。和気町教育委員会社会教育課と共催で、県内留学生とALTを講師に招き開催した。
3) 韓国沃川高校・昌原龍湖高校、台湾・屏東女子高級中学との交流
6月10日、沃川高校生徒が来校し、本校の授業を体験した。7月22日、昌原龍湖高校生徒が来校し、学校紹介、授業体験等で交流した。いずれもスカイプ等で事前に交流し、ホームステイで意思疎通を深めた。
4) ブルガリアのユネスコスクールに属する高校生との交流
11月15~17、岡山市ESD推進課と岡山県ユネスコスクール高等学校ネットワークが協働して、ブルガリアからの生徒10名を受け入れた。本校にはブルガリアの生徒2名が来校し、ユネスコスクール交流、文化体験などを行った。

来年度の活動計画

これまでの取組を発展させ、豊かな道徳性と国際感覚を有する持続可能な社会の創り手育成をめざしていく。小中高と地域が連携して地域のESD拠点となると同時に、グローカルな視点を育成する学習機会を創出し持続的なまちづくりに寄与していく。
具体的には、総合的な学習の時間を柱に、
①地域でのボランティア活動
②論語の日常化
③町との協働による地域課題解決型探究学習
④国際理解学習
⑤身体障害者にやさしい街作り
を進めていく。
地域内での活動に参加してきた中学生が、本校に入学してくるようになった。English Camp の運営を頑張ったり、理科チャレンジで小学生の指導を進んで行ったりしている。このように地域内で起こりつつある循環を大切に育てていきたい。
また、生徒の活動が大人たちの社会参画意欲や教育への参画を促進する可能性も見えてきた。「多様な主体による協働会議」には県外からの参加者も増えてきている。このことからも地域の大人にとっての社会教育・生涯教育との意義も検討していきたい。子どもと大人がともに学び、育ち合う連携を模索したい。