2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 人権, 福祉

当校は、「この地で学ぶ、この地で伸びる、この地で輝く」を学校スローガンとして、ESDを地域とのつながりを通した地域貢献と考え、ESDの実践を通して地域が抱える課題を自らの問題として捉え、自主的に行動できる人間の育成を目標とした。具体的には、(1)自律的・主体的な学習、(2)所属感の強い集団づくり、(3)中学校・地域・保護者との連携を柱に、①地域の福祉や振興に係わる活動、②地域の伝統文化の係わる学習、③防災に係わる教育、④人権に係わる学習、⑤募金に係わる活動を行った。
①地域の福祉や振興に係わる活動
地域の高齢者・障がい者の福祉施設からの要請に基づき、イベントの補助や交流活動を行った。また、地域の諸機関と連携して、薬物乱用防止、地域福祉への理解の促進などの啓発活動にも参加した。さらに、自治体や地元商工会主催の、地域の魅力アピール・イベント(食フェス、駅フェス)にも協力した。
②地域の伝統文化の係わる学習
地域伝統の祇園祭でのボランティアを通して、祭りの由来・趣旨や地域住民の思いを知り、伝統を守り次の世代に引き継ぐことの大切さを学んだ。また、多くの観光客が訪れる「うすき竹宵」では、オブジェ制作・展示、案内係を通して観光客におもてなしの心で接し、地域に貢献する喜びを実感した。
③防災に係わる教育
本校は海岸から500mに位置するため、南海トラフ地震に備えて、防災教育に力を入れている。避難訓練もあらゆるケースを想定し、事前予告なしで年3回実施した。また、生徒有志を対象に救急救命法の講習会を開催したり、生徒による献血の学習会をji実施したりした。災害時に自分が安全に避難するだけでなく、「支援者」としても行動できる市民を育成する視点を大切にしている。
④人権に係わる学習
近隣の特別支援学校と各学期に1回ずつ交流および共同学習を行った。共に作業やスポーツに取り組むことを通して、同時代に同じ地域で学ぶ一人の人間として出会い、個人的な信頼関係を築くことの大切さを実感した。
⑤募金に係わる活動
台風19号の被災者支援や首里城再建のための募金、赤い羽根共同募金、24時間テレビのチャリティー募金など、様々な募金活動を行った。事前に募金の趣旨を学習して深く理解し、責任感と使命感を持って街頭で募金への協力を呼びかけた。また、文化祭ではチャリティークッキーを販売し、1月には書き損じハガキを回収し、世界寺子屋運動に寄付した。

来年度の活動計画

4月 大分県ボランティア部等連絡協議会
5月 特別支援学校運動会参加、障がい者施設イベント補助、食フェス補助
6月 薬物乱用防止啓発キャンペーン、障がい者施設運動会補助
7月 特別支援学校との共同学習、祇園祭、高齢者施設夏祭り補助、避難訓練
8月 子どもデーサービス、24時間テレビ・チャリティー募金、
9月 文化祭でのチャリティー・クッキー販売、研修報告
10月 福祉団体の文化祭補助、特別支援学校との共同学習、グループホーム秋祭り
11月 「うすき竹宵」参加、被災者支援募金、赤い羽根募金、国際理解セミナー参加
12月 地域の福祉施設のクリスマス会補助、防災避難訓練
1月 書き損じハガキ回収、救急救命法の学習会
2月 書き損じハガキ集計活動、救急法コンテスト、防災避難訓練
3月 地域清掃活動、リーダーシップ研修、献血に関する学習会