2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 国際理解, 福祉

本校は、「すすんで学ぶ子」「思いやりのある子」「きたえる子」を教育目標として、ESDを「持続可能な社会の担い手づくり」と捉え、意図的・計画的な体験活動を重視し、ESDの実践を通して、自分を大切にし、さらに自他ともに尊重する豊かな心を育成することを目標とした。具体的には、生活科・総合的な学習の時間・音楽科を柱として、①日本の伝統文化に係わる学習、②環境に係わる学習を行った。
① 日本の伝統文化に係わる学習
本校では、発達段階に応じて内容を工夫しながら、全校児童が和太鼓の演奏(瓜生太鼓)に取り組んでいる。学年ごとに全員で演奏することで、児童の心に一体感が生まれ、よりよい演奏を追究する姿勢が育っている。瓜生太鼓の取組過程では、互いに教え合ったり学び合ったりすることで、それらを受容する心が育ち、協働的に取り組む態度が身に付いている。また、上級生が下級生にアドバイスする機会を計画することで、和太鼓の技術だけでなく、演奏に取り組む意欲も高まっている。今年はコロナ禍ではあったが、感染症対策を講じた上で、7年前から継続している高齢者福祉施設訪問演奏を第6学年が行い、学習活動の成果を発信することができた。第5学年は地域行事(どんど焼き)でオープニング演奏を行う予定だったが、行事が中止になったため地域への発信の機会をもつことはできなった。しかし、和太鼓演奏の取組を通して日本の伝統文化の継承者の一員となり、自国の文化を誇りに思うとともに、他国の文化に触れる活動と関連させることで、自国の文化と同様に他国の文化も理解し尊重する心が育っている。

② 環境に係わる学習
第4学年「環境探検隊」では、環境保全や環境をよりよくしていくために、自分の考えをもち、自分にできることを考え行動しようとする態度を育てることをねらいとして学習を進めた。見学や実体験から身近な環境問題について調べたり、自分たちの生活とSDGsとのつながりについて考えたりしたことを互いに発表し合った。昨年度の第4学年は、探究活動のなかで考えたことを、学校行事として行っている「瓜生まつり」(12月)で実践した。今年度は「瓜生まつり」が実施できないため、他学年への発信は、グループで模造紙にまとめた新聞を校内に掲示することに代えて行った。学習の成果としては、世界で取り組んでいるSDGsの重要性やそれらを実現するためには自分たちが主体者となる必要があることに児童自身が気付き、自分たちにできることを模索している。今後は、これらを実行に移せるよう学習を進める。

来年度の活動計画

【日本の伝統文化に係わる学習】
特別活動 瓜生太鼓(全学年)
第1学年 「龍神太鼓」(簡易版)
第2学年 「ぶちあわせ太鼓」(簡易版)
第3学年 「嵐山太鼓」
第4学年 「龍神太鼓」
第5学年 「子どもばやし」
第6学年 「ぶちあわせ太鼓」

【環境に係わる学習活動】
総合的な学習の時間 第4学年「環境探検隊」 第6学年「Ureuse Project」

【福祉に係わる活動】
総合的な学習の時間 第3学年「地域の人たちとかかわろう」

【国際理解に係わる活動】
総合的な学習の時間 第6学年「世界の国々を調べよう」