2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 貧困

本校は、1953年のユネスコスクール加盟以来「平和」を活動の中心にしつつ時代と共に様々な領域を対象としながら活動を継続してきた。今年度は,ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して「SDGs活動を通じた全人教育の実現を図る」ことを目標とした。

今年度はコロナにより校外での活動には大きな制約があったが,7月31日にはユネスコ加盟70周年の記念事業である「広島SDGsコンソーシアム」主催の研修会で教員とユネスコ班が活動報告を行った。また,8月6日には校内の原爆慰霊碑前で平和の集いを行った。生徒会ユネスコ委員会およびユネスコ班(部)の活動の多くがコロナで縮小や取りやめとなったが,継続して参加してきたNPO団体フレンドリーブリッジの途上国への靴送付活動,書き損じはがきプロジェクト等に参加した。

各学年でもSDGs活動を年間計画に位置づけ,学年の実態をふまえた活動を計画・実施した。中学校1年生では,キャリア教育と関連付けながら,企業が取り組んでいるSDGsを調べて発表する学習を,中学校2年生では東京オリンピック・パラリンピックにおけるユニバーサル・デザインを題材に,校内でのブラインドウオークなども行いながら多様な他者に配慮した実践力を高めるよう指導した。中学校3年生では道徳の授業で「SDGs」「ジェンダー平等」を題材とした実践を行った。高校1年生では新たに高校からの入学生を迎えて,6月にはユネスコ・スクールとしての本校の歴史・使命およびユネスコ教育についての特別講義を実施した。また11月には「広島SDGsコンソーシアム」による出前授業(オンライン)を実施し,広島大学総合博物館准教授の清水則雄先生を講師として招聘し,「オオサンショウウオの生態と環境保全」と題した講義を聴講した。高校2年生ではSDGsの17の目標について,生徒自身が決めた基準に基づいてダイヤモンドランキングを作成させ,その結果を他の生徒と共有・意見交流を行わせることを通してSDGsについての理解を深めさせ,「持続可能な社会」の担い手としての資質や意欲の育成に努めた。高校3年生では4月の宮島遠足において,SDGsの観点から実際に取り組まれていることと取り組むべき課題を探し,レポートするという活動を行った。

来年度の活動計画

2022(令和4)年度も,ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して「SDGs活動を通じた全人教育の実現を図る」ことを目標として活動を行う。8月6日の平和の集いの実施のほか,国際交流事業の実施,NPO団体フレンドリーブリッジの途上国への靴送付活動,書き損じはがきプロジェクト等,生徒会ユネスコ委員会およびユネスコ班(部)による活動を継続して行う。また,各学年でもSDGs活動を年間計画に位置づけ,学年の実態をふまえた活動を計画・実施する。