2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困

本校はここ十数年,SSH (スーパー・サイエンス・ハイスクール)事業の指定を受けるなかで,ESDを核とした研究テーマを設定し,ESDとSSHを統合した教育課程の開発をおこなってきた。SSHの指定は4期目を迎えており,全生徒が課題研究に取り組み,全教員が指導する態勢が構築されたが,特に文系生徒の研究に関わっては,多くがESDを基底にしたテーマで研究を進めている。

本校のユネスコ活動で最も特色があるのは,クラブ活動としてのユネスコ班の取り組み,生徒会活動としてのユネスコ委員会の取り組みである。文化祭では,ユネスコ班・ユネスコ委員会の生徒が中心になって,途上国支援のためのフェアトレード活動を継続的におこない,また被災地支援のための募金活動や不用品回収運動などをおこなっている。また,ユネスコ班の生徒が中心になって,「世界寺子屋運動」のための街頭募金活動を継続的におこない,ユネスコ委員会の生徒が中心になって,運動靴を集めてアフリカに送る「レインボー・プロジェクト」の活動に協力している。8月15日には平和公園で広島ユネスコ協会の主催行事「平和の鐘を鳴らそう」に参加し,今年は2人の生徒がメッセージを発表した。ユネスコ班の指導はクラブ顧問とユネスコ協同学校推進部が連携して,ユネスコ委員会の指導は委員会顧問と生徒部が連携して,それぞれ指導をおこなっている。

各学年単位でもユネスコ教育の実践を行った。中学校では主に道徳の時間を活用し「SDGs」(異文化理解・環境問題),「コンセンサス・ゲーム」(異文化理解)といった題材を取り上げたり,高校では1年生でLHRにおいて,ユネスコ・スクールとしての本校の歴史・使命およびユネスコ教育についての理解を深めることをねらいに実施,2年生では学年として朝日新聞が主催している「SDGs169ターゲットアイコン 日本版制作プロジェクト」に参加した。

持続可能性という考え方が,今日なぜ重要なのかという認知的な目標はほぼ達成された。地域の問題,国内の問題,地球社会の問題は,それぞれバラバラに存在するのではなく一つに繋がっているものであり,問題解決には,広い視野にたって長期的な展望を持ちながら,解決の道筋を持続的に考えていくことの必要性は認識された。今後さらに,持続可能な地球社会の担い手として,さまざまな場面でいかに行動すべきかを考えさせていきたい。

 

来年度の活動計画

今年度はコロナ感染の関係でこれまで継続してきた多くの実践を断念せざるを得ない状況であった。来年度もコロナの収束は予想が難しいが,これまでの実践を途絶えさせないよう継続と充実をはかりたい。

各学年の特別活動で実施するほか,ユネスコ班・ユネスコ委員の活動としては、

不用になった靴を回収、洗って途上国に送る。

全校生徒が折った折り鶴を校内の原爆死没者慰霊碑に奉呈、原爆慰霊祭を挙行する。

国際理解セミナー、世界寺子屋運動募金活動へ参加する。

書き損じハガキの回収をし、ユネスコへ送る。

ビニール傘リサイクル活動に参加する。