2018年度活動報告
本年度の活動内容
国際理解, 平和, 人権, 福祉, 健康
宇野小学校では、「学び合い 助け合い 夢に向かって挑戦する子どもを育てる」という学校教育目標のもと,ESDを人権に関する知的理解を進め,人権感覚を育成する活動として位置づけている。
① 幼稚園・保育園との交流会
1年生では、自分たちが作ったお店(さかなつりや,まちがいさがしなど)に,地域の幼稚園や保育園の子どもたちを招待し,一緒に遊ぶ活動を行った。自分たちより小さい年齢の幼稚園や保育園の子どもと交流することで,優しい心や相手のことを思いやることのできる人権感覚を育てることを目指した。
②昔遊び・工場見学(地域との交流)
2年生では、昔遊びを地域の方々(名人)や保護者(ボランティア先生)に教わったり,一緒に楽しんだりする活動を行った。児童は体験する機会の少ない昔遊びの楽しさや、地域の方々との交流する楽しさを感じることができていた。
3年生では、学区内にある工場を調べ,興味をもった工場の見学を行った。工場の方の,もの作りに対する思いや絶え間ない努力を学び,尊敬する気持ちや感謝の気持ちをもつことができた。
③目の不自由な方と盲導犬との交流学習・盲学校の学習
4年生では、目の不自由な方の自宅での過ごし方や生活の中で困ること,盲導犬の訓練や盲導犬の仕事についての話を聞いたり,実際に盲導犬の様子を見たりして理解を深めることができた。また,手助けのしかたや気持ちについて教わることで,自分たちができることは何か考えることができた。
学区の原尾島が点字ブロックの発祥の地であることを知り、学区にある盲学校へ見学に行った。学習の時の用具の工夫や安全に過ごすための校舎の工夫などについて見学したり,説明を聞いたり,体験したりして学ぶことができた。
④長島愛生園の見学と発表会
5年生では、長島愛生園内で実際に使用されていた施設や道具,患者や回復者が懸命に生きてきた資料などを見学しながら,日本のハンセン病にまつわる歴史について学んだ。また,回復者の講話を聞き,差別や偏見の残酷さや,それに立ち向かって前向きに生きる生き方にふれた。そして,ハンセン病について正しく理解し,差別や偏見のない社会をつくるために自分たちに何ができるのかを考えた。
また、長島愛生園の見学や調べ学習を通して学んだことを保護者や地域の方々に伝えた。一人一人が自分なりの考えを発表し,これからの自分たちの生活に活かしたいという気持ちを強くしていた。
⑤国際理解教育と発表会
6年生では、岡山市市民局国際課の出前講座として,外国の方にきていただいて話を聞くことを予定している。そして,各児童が興味をもった国について,インターネットや図書資料を活用して調べ,国の文化や生活の様子,日本とのつながり,その国の抱えている問題等について調べることを予定している。
来年度の活動計画
ESDを人権に関する知的理解を進め,人権感覚を育成する活動として位置づけ,ESDの実践を通して主体的・協同的に取り組もうとする態度や学び方を身に付け,学習や自分の生き方に生かしていくことのできる能力や人間性を養うことを目標として取り組んでいる。各学年でいろいろな取り組みをしていくことで、人権感覚を磨くことが出来ている。また、各学年の教育計画の中にも位置づけられており、地域との交流や人材の確保などもつながりが出来ているところであるので、引き続き31年度も取り組んでいきたいと思っている。