2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 人権, 福祉

宇野小学校では、「学び合い 助け合い 夢に向かって挑戦する子どもを育てる」という学校教育目標のもと,ESDを人権に関する知的理解を進め,人権感覚を育成する活動として位置づけている。

①人権に関わる学習
5年生で、長島愛生園へ見学に行かせていただいている。長島愛生園内で実際に使用されていた施設や道具,患者や回復者が懸命に生きてきた資料などを見学しながら,ハンセン病にまつわる歴史について学んだ。また,回復者の講話を聞き,差別や偏見の残酷さや,それに立ち向かって前向きに生きる生き方にふれた。そして,ハンセン病について正しく理解し,差別や偏見のない社会をつくるために自分たちに何ができるのかを考えた。
長島愛生園の見学や調べ学習を通して学んだことについて学習発表会で保護者に伝える活動も行い,みんなが気持ちよく生活していくことができる社会をつくっていく大切さを伝えた。

②福祉に関わる学習
4年生で身体の不自由な方の学習を中心に行い,自分たちにできることは何かを考えている。
車いす体験では,車いすを移動する時の不便さやこわさを実感すると共に,介助の方法についても学習を行った。
また,学区の原尾島が点字ブロックの発祥の地であることを知り,点字ブロックの役割を調べたり必要性考えたりする活動を行った。盲導犬の訓練や盲導犬の仕事についての話を聞いて盲導犬の様子を見たり,実際にアイマスク体験を行ったりした。
学区にある盲学校へ見学にも行かせていただいた。学習の時の用具の工夫や安全に過ごすための校舎の工夫などについて見学したり,説明を聞いたり,体験したりして学んできた。盲学校の先生に来ていただいて,点字について学ぶ学習も計画している。

③国際交流に関わる学習
6年生で、岡山市市民協働局国際課の出前講座として,外国の方にきていただいて話を聞くことを予定している。今年度は,中国・韓国・ブルガリアの国について文化や生活,食について教えていただくことにしている。
そして,各児童が興味をもった国について,インターネットや図書資料を活用して調べ,国の文化や生活の様子,日本とのつながり,その国の抱えている問題等について調べることを予定している。

来年度の活動計画

宇野小学校では,人権感覚を育成するために,各学年でいろいろな取り組みを行っている。人権に関する知的理解を進め,実践を通して主体的・協同的に取り組もうとする態度や学び方を身に付け,学習や自分の生き方に生かしていくことのできる能力や人間性を養うことを目標として取り組んでいる。
積み重ねていくことで地域との交流や人材の確保もでき,人権感覚を磨いて高めていくことができるようになってきている。引き続いて2020年度も取り組んでいきたいと考えている。