2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 人権

本校は、「自ら進んで考え実践し、一人一人がカラフルに輝く学校づくり」を経営方針として、ESDを「私たちとその子孫たちが、この地球で生きていくことを困難にするような問題について考え、立ち向かい、解決するための学び」と捉えた。そして、ESDの実践を通して人格の発達や自律心、判断力、責任感などの人間性を育むこと、また、自らの夢や希望をもち、多様な価値観を認め、進んで諸問題に対峙し、自信をもって、自分らしく実践・行動できる子を目標とした。

本年度、本校では①地域のごみ問題について考える社会科の学習②委員会によるいじめ対策の活動においてESDの実践を行った。

地域のごみ問題について考える社会科の学習 『4年 岡崎市のごみは減るのだろうか』

社会科の学習で、ごみを分別することができていると思っている子供に、「可燃ごみに缶が入っていて袋が破れた」や「不燃ごみに電池が混じっていてセンターや収集車が火災にあった」など、中央クリーンセンターの困り感を教師が提示した。すると子供は、なぜそのようなことが起きてしまったのかと驚き、どうしたらゴミを分別してくれるのだろうと考え、調べる活動を行った。岡崎市のHPのごみの分別に関する資料を調べたり、自ら家族にインタビューして情報を収集したりする中で、「岡崎市の分別のチラシが伝わっていないから、分別できない人がいると思う」と、行政の取り組みにこだわりをもった。そして「なぜ岡崎市の人の中にごみを分別しない人がいるのだろうか」を課題にかかわり合いの場面を設定した。そのかかわり合いを通して、分別の仕組みや自分自身にも原因があることを知り、見方を広げることができた。また、ごみの分別ができない主な原因は、自分自身の問題であると自分なりの考えをもつことができた。

②委員会によるいじめ対策活動 『梅っ子スマイル 梅っ子なかよし集会』

梅っ子スマイル(生活委員会)の子供たちは、全校でいじめ問題に対して何ができるか話し合った。その結果、梅っ子スマイルを中心に全校集会を開き、全校でいじめ問題について考えることができる時間をもつことにした。この「梅っ子なかよし集会」は、梅っ子にたくさんの笑顔があふれること、梅っ子なかよし宣言を認識し、いじめのない学校への意識を高めることを目的としている。日常生活で起こりうる、思いやりのない行動やあいさつができていない場面を劇で表現し、正しい行動をクイズ形式で出題して考えたり、友達とのやり取りで、うれしかったこと、感謝したことなどを、言葉や絵で表現したりした。この活動により、いじめをなくし、相手を思いやることの大切さに気付くことができた。

来年度の活動計画

本校は、今年度「未来を自分らしく生き抜く子供」をテーマに授業実践を重ねてきた。実践のなかで、こだわりをもったかかわり合い活動を通して物事に対する見方や考え方を広げ、意思を構築できる子供を育成したい。また開校150周年記念行事として、「みんなで挑戦 150年の歴史を越えろ」という本年度の学校スローガンから、全校で「折り紙で折ったカエデの最多展示数」の世界ギネス記録に挑戦した。そして、学習や活動のなかで学んだことを「つなげる」をテーマに「梅っ子フェスティバル」で発信する予定である。