2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 福祉, 減災・防災

本校は、「自ら進んで考え実践し、笑顔と活気に満ちたカラフルな学校」を経営方針として、ESDを「私たちとその子孫が、この地球で生きていくことを困難にするような問題について考え、立ち向かい、解決するための学び」と捉え、ESDの実践を通して人格の発達や自律心、判断力、責任感などの人間性を育むこと、また、他者との関係性、社会との関係性、自然環境との関係性を認識し、「関わり」「つながり」を尊重できる個人を育むことを目標とした。

具体的には、教科指導におけるESDの実践について、「福祉教育」「国際理解」「防災学習」を柱に、①福祉実践教室の実施、②オリンピックの調べ学習、③避難所体験活動を行った。

①福祉実践教室の実施について

令和2年10月20日(火)21日(水)に4年生は福祉実践教室を行った。この活動は、岡崎市福祉協議会等の方々のご協力をいただいて実現したもので、車いす体験活動や視覚障がい者ガイド体験、点字体験、高齢者疑似体験などさまざまな活動をした。実際に障がいのある方々に講義や体験活動をしていただいたので、当事者でしか分からない苦労や生活の大変さ、障がいに対しての思いを児童に伝えていただいた。そうした活動を通して、児童は障がい者の生活の不便さを知るとともに、生活するための工夫やまわりの人の協力の大切さに気付くことができた。そして、相手の立場を理解し、思いやりの心を育むことができた。

②オリンピック・パラリンピックを通して

6年4組では、令和2年9月17日(木)からオリンピックやパラリンピックについて理解を深める活動を始めた。オリンピックやパラリンピックについて理解を深める中で、梅園学区の近くが聖火リレーのコースだと知り、児童たちは興味をもった。児童自身で、1964年に行われた聖火リレーのコースと2020年に行われる予定だったコースの違いについてまとめる姿が見られ、梅園学区に近いところで行われたことで親近感をもつことができた。また、教室内でだれでも体験できるスポーツはないか考え、オリジナルのルールを作ったり、器具を製作したりして卓球を行うことができた。梅っ子フェスティバルでは、来てくれた児童に体験をしてもらったり、国際大会で戦う選手たちを紹介したりする姿が見られた。

③避難所体験学習

令和2年11月1日(日)~2日(月)に5年生は一泊二日で避難所体験学習を行った。地震などの自然災害が起き、自分が通う学校が避難所になったという想定で活動を計画し実践した。この実践の中で、火おこし体験とアルミ缶を用いた炊飯活動や、段ボールを利用した避難所生活用品の作成、シュラフを使った教室での宿泊体験を行った。炊飯活動で上手く米を炊けなかったり、教室の床という固い床で睡眠を取ったりすることで、食べ物や道具のある生活のありがたさに気付くことができた。そして、「学校が避難所になったときには地域の人たちを助けてあげたい」という考えをもつ児童の姿が見られた。

来年度の活動計画

本校は、2021年度に開校150周年を迎える。そこで、来年度はこれまでの活動に加え、150周年を見越した活動を子どもたちに意識させたいと考えている。本校の150年の歴史について地域と関わり合いながら、探求していく活動、本校の大木「くすくん」について調べる活動、梅園小の歴史や特色を題材とした「梅っ子クイズ王」など様々な活動が考えられる。そうした活動の発表の場として、令和4年2月22日に「梅っ子フェスティバル・開校記念日」を開催する予定である。ESDから学んだ成果を全校で交流する機会としていきたい。