2018年度活動報告
本年度の活動内容
環境, 世界遺産・地域の文化財等, 平和, 人権, その他の関連分野
本校は、「豊かな心を持ち、自ら学ぶ、たくましい小川っ子の育成」を学校教育目標として、ESDを持続可能な社会の担い手を育む教育と捉え、ESDの実践を通して、以下の3点の力の育成を目標とした。
① 将来社会の担い手としての自覚と意欲
② データや情報の分析能力及び体系的な思考判断力
③ 協同する力、発信力、コミュニケーション力、リーダーシップ
具体的には、人と人とのつながり、人と自然とのつながり、人と社会とのつながりを視点とし、「環境学習」「伝統文化学習」「キャリア学習」を行った。
① 環境学習
環境学習では、4年生が学校の横を流れる川「砂川」について川の水環境を中心に学習した。「砂川環境調査」では、地元保健所から水質検査と川に住む生き物調査について、実際に川に入り、体験・学習する中で、地元の砂川の水はきれいであることを学び、11月の発表会に向けてまとめ、保護者・地域に発表した。
5年生では熊本県で行われている「水俣に学ぶ肥後っ子教室」という学習の中で水環境について更に学びを深める。そして環境を守るために「米のとぎ汁発酵液」づくりを行った。
② 伝統文化学習
地域の中の学校として、地域の伝統行事を引き継ぐ観点からも、多くの地域行事と関わりあっている。7月の夏祭りでは、児童が作品をつくり展示している。また、10月に行われる秋祭りでは、獅子舞等の伝統文化に多くの児童が担い手として参加している。その他にも、小川凧保存会の方との小川凧づくりなどが行われている。
③キャリア学習
3月に地元商店街が主催して行われる初市には全校児童が参加している。初市を盛り上げるために、1,2年生はパレードを行い、各学年の取組等をPR活動を行った。3,4年生は地元商店街の応援として販売活動を補助した。また、5年生は地元の特産を使ったランチメニューを考え、ランチの提供など接客業を体験し、6年生は物産館を開き、初市を昔のように盛り上げていこうという思いから、6年生によるちらし作成など、よりよい町づくりのために自分たちで考え行動し、地域の一人としての自覚を高めている。
来年度の活動計画
ESD教育
(1)目的
①将来社会の担い手としての自覚と意欲
②データや情報の分析能力及び体系的な思考判断力
③協働する力、発信力、コミュニケーション力、リーダーシップを育む
(2)活動の視点と重点領域
視点① 人と人とのつながり
② 人と自然とのつながり
③ 人と社会とのつながり
領域① 環境学習
4年:「砂川たんけん」(総合的な学習の時間)
5年:「水俣に学ぶ肥後っ子教室」及び事前、事後学習、米作り体験
米のとぎ汁発酵液、廃油石鹸、アクリルたわしづくり体験
(総合的な学習の時間)
6年:「環境にやさしい町づくり」(総合的な学習の時間)
領域② 伝統文化学習
3年:白玉工場見学(総合的な学習の時間)
5年:小川町の食文化(総合的な学習の時間)
6年:小川凧制作活動 小川の史跡等(総合的な学習の時間)
領域③ キャリア学習
全学年:初市への参加 等