2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 人権

本校では、アイヌ学習を総合的な学習の時間のテーマの一つに位置付けて3年生と5年生が学習をしている。6年生はその総仕上げとして修学旅行で「ピリカコタン」を訪問見学している。アイヌ学習を通じて、先住民族であるアイヌの人々の自然観・自然との共生・文化や歴史を学ぶ。具体的には、アイヌが北海道に先住していたこと、その文化の中に根付いた自然との関わり方について学ぶことを知ることを柱に、①アイヌがどのように自然とともに生きてきたか話を聞くととみに、可能な内容で踊りや遊びを体験する活動(3年生)、②「木を使った遊び」「人とのつながり」「地球での役割」の中で、興味を持ったことを調べる活動(3年生)、③「ついしかりの森」の探索から木について知る活動(5年生)、④ひもづくりや板づくりを生かして焼き物を作成する活動(5年生)を行った。

①アイヌがどのように自然とともに生きてきたか話を聞く活動

3年生にとっては初めての「アイヌ」との出会いである子どもも多いことから、まずは「アイヌ」に関する体験を重視している。アイヌの「衣服」「言葉」「道具」「食べ物」「踊り」など基本的な事柄について直接触れたり・聞いたりすることを重点に活動を組織している。このときは、アイヌ模様の衣服・木を加工する道具・食べ物・歌と踊りを体験した。

②「木を使った遊び」等の活動

石狩振興局森林室の方々にお願いして樹木の学習を組織している。葉っぱの形・木肌の違い・種の形のちがいや発芽するための戦略などを学んでいる。

 学習の後は、風で遠くへ飛ぶ種子のつくりを学び「遠くへ飛ぶ種のおもちゃ」を作り、遊びを行った。

③「ついしかりの森」の探索から木について知る活動

石狩振興局森林室の方々にお願いし、ついしかりの森でビンゴ等楽しい活動を取り入れながら、森林、樹木の大切さについて学んでいる。この学習が宿泊学習における野外炊飯(薪を使ってのカレーライス作り)にも生かされている。

④ひもづくりや板づくりを生かして焼き物を作成する活動

 ひもづくりや板づくりを生かして焼き物を作成するとともに、アイヌの人たちをはじめ、古代の生活に思いをはせる活動を行った。また、粘土を使って自分の生活を楽しくするものを作るとともに、先人の苦労や工夫について知るきっかけとする。

来年度の活動計画

3年生総合的な学習の時間 「ともに生きよう」
◎アイヌが北海道に先住していたこと、その文化の中に根付いた自然との関わり方について学ぶことを知る。
◎アイヌがどのように自然とともに生きてきたか話を聞く。また、可能な内容で踊りや遊びを体験する。・5年生の内容と重ならない体験になるように選択する。
◎「木を使った遊び」「人とのつながり」「地球での役割」の中で、興味を持ったことを調べる。
◎「木を使った遊び」「人とのつながり」「地球での役割」の中で、興味を持ったことを調べたことを新聞にまとめる。
5年生総合的な学習の時間 「アイヌ文化と歴史を学ぶ」
◎自分たちが住んでいる北海道の先住民族であるアイヌの人々について、文化や歴史を知り、理解を深める。
◎木について知ろう。 「ついしかりの森」探索から
◎「きれいな水を創り出す」「貴重な生物の生活環境を守る」「木質資源を持続的に供給する」等、森林の役割について調べる。
◎ひもづくりや板づくりを生かして焼き物を作成するとともに、アイヌの人たちをはじめ、古代の生活に思いをはせる。
◎粘土を使って自分の生活を楽しくするものを作るとともに、先人の苦労や工夫について知るきっかけとする。