2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 減災・防災, 環境, 文化多様性, 国際理解, 人権, 福祉, 食育

本校は,豊橋市のESD教育としてキーワードとなる「人をつなぎ 未来へつなぐ 豊橋の教育」を実現していくために,実践を積み重ねている。

本年度,ESD教育を通して,つながりを大切にする心の育成,課題を見つけ,課題を多面的・総合的に考えていく力の育成を中心に据えて,実践した。

以下実践の一部を報告する。

  • 地域・防災に関する活動(全校)    

大地震が起きたとき,津田校区は液状化や津波の被害が予想される地域であることを学んだ子どもたちは,大切な命を守るためにどうすればよいか考えた。地域の自治会の方のご協力のもと,『南海トラフ地震』を想定した体験活動【10月10日㈯】を計画した。

4,5,6年生は親子で体験活動ブースを回り,防災への切実感を高めることを目的とした。地域一体となって,「自分たちの命は自分たちで守る」意識を養うために,以下の6ブースを用意した。

  • ①水消火器 ②簡易トイレ展示 ③簡単応用処置

④簡易担架 ⑤AED人口呼吸 ⑥段ボールハウス

1,2,3年生は,南海トラフ地震発生時の状況を,アニメとしてまとめられたDVDを視聴し,各クラスで感想や心構えなどの意見交流を行う予定であった。

ここまで準備した行事であったが,暴風警報発令のため,実施することができなかった。来年度,是非とも実施したい。

※起震車体験のみ別日に行い,巨大地震への備えとなる場を設けることができた。

② 環境・キャリア・ものづくりに関する活動(全校)

低学年では,身近な植物栽培を通して,発芽の様子を観察したり,水やりの必要性を体験したりすることで,種や実を収穫する「よろこび」を実感した。

中学年では,社会科の学習と総合的な学習の時間を活用し,豊川と豊川放水路に挟まれ,古くより「しかすが」と呼ばれる津田校区について理解を深めてきた。また,家庭から出るごみや汚水を適切に処理する必要性を学び,環境への関心を高めた。

高学年は,本年度より始まった縦割り掃除のリーダーとして,各掃除場所の方法や分担を,主体的に考え行動する態度を養うことができた。この経験を生かし,将来において環境保全を担っていく人材として成長していくことを願う。

来年度の活動計画

・令和3年度についても,豊橋のESDとしてキーワードになる「人をつなぎ 未来へつなぐ 豊橋の教育」の視点から,本校の活動計画を見直し,新しい「学び」を模索し続けていく。

・学校全体で各学年の発達段階を考慮して系統性をもたせた総合的な学習のカリキュラムづくりをする。

・令和2年度に実施できなかった体験活動を実現するために,地域・自治会との連携を大切にし,防災教育及び減災教育を継続的に行う。

・一年間,四季の移り変わりに沿って行事を設定し,各学年がその行事に何らかの形で関わり,人と人とのつながりを育みながら実践を行う。

・ESD教育を通して育みたい資質・能力として,多面的,総合的に考える力・コミュニケーションを行う力・つながりを尊重する態度を中心に据えて,学年に応じた教育活動を推進していく。

・『大好き 津田!』地域に学び,地域に育つ津田っ子の育成~地域の中でいきいきと活動する子どもを求めて~」をテーマとして,地域の方々とのつながりを大切にし,地域に愛着がもてる子どもの育成に取り組み続ける。