2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 平和, 持続可能な生産と消費, 世界遺産・地域の文化財等, 食育, 貧困

平成24年度にユネスコスクールに認定された豊田東高校は、将来も継続して地域の環境を考え、社会に貢献できる生徒の育成を目指し、環境教育、国際理解教育、地域連携教育を3つの柱として、ESD(持続可能な開発のための教育)に取り組んでいる。本年度は新たにSDGs(持続可能な開発目標)の視点を取り入れて、多様なテーマで教科横断的な学習を進めた。

①SDGs

1学年「産業社会と人間」の授業で、SDGsを知る新聞づくりを実施した。本活動は、本年度から始まり、株式会社Edoの講師の先生にSDGsについて講演していただき、SDGsの基礎知識を身に付けた。生徒たちは、関心のあるテーマで壁新聞を作成した。私たちの行動がSDGsと深く関わっていることを実感させることができた。後日、学年全体でポスターセッションによる発表を行い、SDGsについての考えを深めた。

②国際理解教育活動

オーストラリアのパスコベール女子校との交流は今年で28年目となり、本年度は豊田東高校生徒がパスコベール女子校の生徒を受け入れる予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため中止となった。生徒は同校との文通を行い、書面による国際交流を深めた。

また、3学年「異文化理解」の授業で、外国語プラン生徒19名は世界遺産や地域遺産、貧困、平和、持続可能な生産をテーマに英語で解決策を考えた。2月10日(水)に行われた総合発表会では児童労働の解決策を提案する劇を発表した。

③地域連携教育活動

商店街や交流会などで地域の人々との活動を通して交流を深めた。プラン生徒や部活動生徒による作品提供や交流活動、八日市ボランティア等の地域貢献活動を実施した。

11月8日(日)桜町本通り商店街の八日市では、ビジネスプラン生徒が制作したフラッグおよび美術プラン生徒がデザインしたバナーがお披露目された。地域の皆さんとのふれあいを通じて、日頃の学習が社会貢献にも繋がるということを感じさせることができ、さらなる学びへの意欲につながっている。

また、1月12日(火)トヨタ生協との産学連携事業として、調理栄養プラン生徒19名が「高校生の作る恵方巻」の作成実習を行った。地域活性化のために地域の企業と連携し、消費者の目線に立った商品開発の知識や技術を学び、地域を活性化させる役割を担う生徒を育成している。

来年度の活動計画

1年生にはSDGsについての基礎知識を身に付けさせ、世界が抱える問題を多角的にとらえて課題を見い出し、解決策を探究していく力を育んでいきたい。連携する機関との協働関係を構築し、SDGsの中でも環境分野の研究を進めていく。

2年生には「国際理解教育」を柱に、海外修学旅行(台湾)に向けての事前調査や帰国後の課題研究の発表の機会を設定する。

パスコベール女子校との交流は来年度の訪問・受け入れは中止が決まったが、引き続き文通という形で交流を続けていきたい。

地域連携や産学連携については、地元の商店街のイベントでのボランティア活動等とともに、継続発展を目指す。